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シャガール展 [07展覧会感想]

上野の森美術館で開催されていた「生誕120年記念 色彩のファンタジー シャガール展 ~写真家イジスの撮ったシャガール~」を観に行きました。この展覧会はマルク・シャガールの生誕120年を記念して、シャガールのリトグラフの最高傑作ともいわれる《ダフニスとクロエ》や、シャガールの版画世界がより大きな広がりをみせた木版画《ポエム》、そして《聖書》《アラビアン・ナイトからの四つの物語》《サーカス》これら5つのシリーズ合計222点と、愛と生命への賛歌を奔放な描線で幻想的に描いたシャガールの絵画17点を一堂に集め紹介するとともに、知られざるシャガールの魅力に迫るべく、交流のあった写真家イジスが優しい眼差しで撮影したシャガールの制作風景や素顔などの写真101点を合わせて公開するものだそうです。

~展示構成~
1.アラビアン・ナイトからの四つの物語 2.ポエム 3.ダフ二スとクロエ 4.聖書 5.イジス 6.サーカス

0.イジス (東京アカデミー蔵)
展示室に入ると、写真家イジスの撮影したシャガールのポートレートやアトリエの写真。「23 シャガールのポートレート」のほほ笑むシャガールがとてもいい顔をしている。凄く楽しそう。「38 カフェのテラスで」は格好よかった。アトリエの写真もとても興味深い。「25 ヴァンスのアトリエ」にはゴッホの郵便配達のひげのおじさんの絵(レプリカ)がピンで壁に飾ってある。
絵画:《白い花束》

1.アラビアン・ナイトからの四つの物語 (高知県立美術館蔵)
『アラビアン・ナイト』から「カマル・アル・ザマンと宝石商の妻」「海から生まれたユルナールとその息子ペルシア王バドル・バシム」「漁師アブズラーと海の人アブズラー」「黒檀の馬の物語」の4話を選び、英文テキストに13枚の挿絵をつけたもので、この版画集はシャガール初めての本格的カラーリトグラフだそうだ。12枚組として90部制作されたが非売品11部と特装版10部に13番目の作品「シャハラザードの夜」の場面が収められており、今回の展示はその特装版とのこと。挿絵ということで作品名が解説を兼ねているようだ。特に印象的だったの13番目の作品
「3 それから彼は彼女をしっかりと抱きしめながら夜を過ごした・・・・・・(「カマル・アル・ザマンと宝石商の妻」より)」、「6 そこで彼女は木から下り、彼に近づくと胸に抱きしめた・・・・・・(「海から生まれたユルナールとその息子ペルシア王バドル・バシム」より)」、「7 それから老女はイクリットの背にまたがり娘を後ろに乗せると、イクリットは彼女たちをつれて飛び立った・・・・・・(「海から生まれたユルナールとその息子ペルシア王バドル・バシム」より)」、「13 それから王は心の中で考えた。「アラーの神に誓って、私は彼女の次の話を聞き終わるまで彼女を殺すまいと。そこで彼らは夜がついに明けるまで、その夜の残りを抱き合って眠ったのだった・・・・・・(「シャハラザードの夜」より)」

2.ポエム:24枚 (山形美術館蔵)
シャガールの詩31点に挿絵24枚を組み合わせた版画集だそうで、24枚の版画は138枚の版木を要し、のべ41,000以上の刷り工程を繰り返し、2年の歳月をかけて刷られたとのこと。混雑対策のためか展示室のスペースの都合かはわからないが、展示室は挿絵のみで詩はいっさい掲示されていなかった。図録には詩(日本語訳)が全て掲載されているが、せめていくつかの作品だけでも紹介してくれたらいいのに。サンプル図録が置かれていたので休憩しながら詩をチェックすることはできたが。。。印象深い作品は「9」「12」「21」「24」あたりかな。
絵画:《わが村(夕べの通り)》《毛皮襟の女》《花束を持つ少女》

3.ダフニスとクロエ
捨て子として牧人ラモーンに育てられたダフニスと同じく捨て子として牧人ドリュアスに育てられたクロエの恋の物語。ダフニスの生みの親はディオニュソファーネス、クロエの生みの親はメガクレース、いずれも大富豪。この作品はリトグラフとしては珍しく20色以上もの色彩が使用されており、完成までに3年以上かかったそうだ。
「1 扉絵」、「2 ラモーンによるダフニスの発見」、「3 ドリュアスによるクロエの発見」、「8 クロエの判断」、「14 ニンフたちの洞窟」、「15 葡萄の収穫」、「17 フィレータースの教え」、「28 春」、「31 夏の季節」、「33 クロエ」、「35 バッカス神と神殿と物語」、「38 ディオニュソファーネスの到着」、「41 ニンフたちの洞窟での婚礼の祝宴」
絵画:《たそがれ》《花束のプレゼント》《燃える花束》
イジスの「45 バレエ「ダフニスとクロエ」の舞台美術制作」が印象的。水彩とパステルで描かれた《花束のプレゼント》
は薄い青を主体とする作品。牛の頭をした人物が椅子に浅く座っている。この人物の黄色い上着がアクセントとなり、いい味を出している。

4.聖書 (高知県立美術館蔵)
ユダヤ人にとって聖書とは『旧約聖書』をさし、天地創造に始まり、ノア、アブラハム、モーセ、ヨシュアを経てダヴィデ王、ソロモン王の繁栄の時代を築くイスラエル民族の歴史、そして預言者の物語だそうだ。1956年に完成したこの105点の銅版画は、手彩色を施されたカラー版が1958年に出版されたそうで、今回展示されているのはそのカラー版。銅版画が制作される前には一連のグワッシュが制作されたとのこと。
「13 イサクから祝福を受けるヤコブ」、「14 ヤコブのハシゴ」、「22 パロ(ファラオ)の夢」、「27 燃える柴」、「41 モーセの死」、「56 サムソンとデリラ」、「61 サウルとダヴィデ」、「80 シバの女王」、「88 エリアの見神」、「91 イザヤの見神」、「98 エルサレムへの恩寵」、「99 イザヤの祈り」、「100 エレミヤの召令」、「101 エルサレムの捕囚」 
絵画:《アルルカン》《花束の傍らで》《秘密》《おとずれ》
2階の展示室入り口にはステンドグラス制作風景の写真。「117 メッツ大聖堂のステンドグラス制作」が印象的。《アルルカン》はチラシの裏にある作品。でかくて迫力があり、なんだかロボットのよう。青色が綺麗で幻想的。よくみるとノートルダム大聖堂が描かれている。《花束の傍らで》は緑色の花瓶に大きな花束が飾られた綺麗な作品。白と緑で構成され透明感があり、スッキリとした軽い感じに仕上がっている。

5.イジス (東京アカデミー蔵)
本名はイスラエル・ビデルマン。シャガールは、イジスの1955年刊行の写真集『イスラエル』と1965年刊行の写真集『イジスのサーカス』で表紙と挿絵を手がけているそうだ。ともにロシア領だった町にユダヤ人として生まれ、戦争中にナチスの迫害に遭い、詩人の友人が多かったそうで、このような共通点が互いに親近感を抱かせたようだ。
今回展示されているのは、1958年のバレエ「ダフニスとクロエ」の美術・装飾場面(※3.「ダフニスとクロエ」の展示室)、同年のリトグラフの大家シャルル・ソルリエのいるムルロ版画工房での制作風景、1959年ヴァローリスの陶器工房の場面、1960年のハダッサ病院シナゴークのためのステンドグラス制作現場、1961年のメッツ聖堂のためのステンドグラス制作する場面、1963-64年のオペラ座天井画制作風景(唯一許された写真記録者)、1965年新イスラエル国家の議会用の3枚の大タピスリー制作現場、1966年のミューヨーク・メトロポリタン歌劇場の大壁画制作場面など。その他、散歩、カフェ、ヴァンスのアトリエ等で撮影したものもある。なお、イジスはこれらの写真をまとめて、1969年に『シャガールの世界』を出版。シャガールを写したカラー写真は、モノクローム写真を得意としたイジスにとって、唯一のカラー作品。
「62 陶工師ジョルジュ・ラミエとシャガール」、「72 天井画:ムソルグスキーセクション」、「78 妻ヴァヴァと」、「82 天井画:モーツァルトセクション制作」、「89 パリ・オペラ座の天井画全景」、「90 パリ・オペラ座の天井画を俯瞰する」、「94 天井画:チャイコフスキーセクション制作」、「95 天井画:ドビュッシーセクション制作」、「96 天井画:チャイコフスキーセクション制作」、「102 ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場の大壁画制作:音楽の泉」、「103 ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場の大壁画制作:音楽の勝利」、「104 ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場の大壁画制作:音楽の勝利」、「105 ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場の大壁画制作:音楽の勝利」、「106 ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場の大壁画制作:音楽の泉」、「107 ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場の大壁画制作:音楽の泉」、「108~113 素描中のシャガール」、「114 作品「我が人生」のキャンヴァスの前で」、「115 作品「我が人生」制作」、「119 天井画:アンドレ・マルローのポートレート」、「122 パレット」
絵画:《オペラ座の人々》《花嫁の回想》《回想》《花と動物》
パリ・オペラ座の天井画制作の写真は圧巻!!これだけでも小企画展ができそう。ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場の大壁画制作の写真も見応えあり。《オペラ座の人々》(ポーラ美術館蔵)の優しく切ない感じが素晴らしい!今回のお気に入りのひとつ。《回想》は右上が青、右下が赤、左上が緑、左下はオレンジに四分割されている。下半分に描かれているのは生まれ故郷のヴィテブスク、右上の青のセクションに描かれているのは、パリの街並み、エッフェル塔もある。左上の緑は結婚式をあげた教会だそうだ。シャガールの人生がそのまま凝縮されたような作品。《花と動物》の綺麗な青色も見応えあり。

6.サーカス:38枚 (高知県立美術館蔵)
この版画集は多色刷りリトグラフ23点、単色リトグラフ15点、シャガール自身のテキストからなるそうだ。会場には、38枚のリトグラフとともにシャガールのテキストもパネル展示されていた。やはり、単色より多色刷りのほうが見応えがある。印象深い作品は「1、2、4、22、30、31、36、38」あたりかな。
絵画:《パレード》《愛のサーカス》

シャガールはパリに出たての頃からピカソをつよく意識し、嫉妬心を隠さなかったそうだ。
ちなみにピカソは、1950年代にシャガールについて次のように評している。
「マティスがいなくなったら、色彩とは何かほんとうにわかっている画家はシャガールだけになってしまう。あの雄鶏やロバや空飛ぶヴァイオリン弾きや、ああいう民俗的なものには夢中になれないが、彼のカンヴァスはほんとうに描き込んである。手を抜いていない。ヴァンスで制作した最近の作品を見ると、光に対する感覚をそなえている画家は、ルノワール以来シャガールしかいないことがはっきりわかる。(図録P113)」

絵画はいずれも見応えのあるもので、各セクションに効果的に配置されていた。版画集はシリーズものをまとめて観ることが今まで無かったのでとても貴重な機会だった。写真もとても見応えのあるもので楽しかった。通常なら参考展示として2,3枚持ってくる程度でおわり。あるいは写真展として独立の展覧会が企画されるところ。そういう意味でもとても充実した展覧会。これだけの数の作品を展示替無しで全て観ることが出来るなんて予想していなかった!!v(≧∇≦)v イェェ~イ♪
『222+17+101+α= へろ へろへろ~ (;@_@)ノ 』
作品の説明がほとんど無くなんだかよくわからなかったので、2回り目はガイドツアーに参加して説明を受けながら鑑賞。ツアー終了後にリストにチェックを入れた作品を中心に3回目。すっごく疲れた・・・(T_T)版画集は前提となっているストーリーがわからないとかなり厳しいっすね・・・シャガールの作品は頭で理解するものではなく、感覚で捉えるべきもののように感じた。夜間開館時のため会場内は空いていて助かったけど、混雑してたらかなりキツイだろうな~なんて。。。もし詳細な解説が付されていたら・・・\(>o<)/ 
図録は1500円とお手ごろ価格だが、図版は小さく、作品解説も少ない。なんかビミョーーー(・_・;)表紙のデザインは黄、青、黒の3種類あったそうだが、会期末ということで、黄と黒しかなかった。3冊並べるとシャガール展のロゴが現れるそうだ。中身は同じなのに3冊買えってことか?ジロー (;¬ ¬)どうせなら、いくつかの作品をピックアップした700円程度のガイドブックと詳細な解説を付した2500円程度のものの2種類を用意してくれたらいいのに。。。

  • 図録:1500円
  • 音声ガイド:500円

上野の森美術館(http://www.ueno-mori.org/
http://www.ueno-mori.org/special/2007_chagall/index.html

公式サイト(http://special.enjoytokyo.jp/TK/070901chagall.html

チラシ 

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田園讃歌展 [07展覧会感想]

埼玉県立近代美術館で開催されている「開館25周年記念展 田園讃歌-近代絵画に見る自然と人間」を観に行きました。この展覧会は、山梨県立美術館秘蔵のミレー《落ち穂拾い、夏》、埼玉県立近代美術館のモネ《ジヴェルニーの積みわら、夕日》の二つの名作を核として構想されたもので、19世紀後半のフランス絵画に焦点を当て、国内各地に所蔵される珠玉の作品を中心に、海外からの出品作品や日本初公開の作品も加え、近代絵画史上で農耕・田園のイメージがどのように形成され展開していったかを探っていくとともに、日本の近代洋画の名作で、農耕・田園主題の絵画の展開をたどり、さらに近代日本画・南画、ポスターや写真などの資料も加えて、絵画史の問題に留まらず、近代以降の自然と人間の営みのあり方を再考察する視点に立ち、多角的な紹介を試みていくものだそうです。

~展示構成~
第1章:豊穣の大地と敬虔な農民たち-ミレー《落ち穂拾い》とその周辺 第2章:近代都市パリを離れて-印象派・ポスト印象派の田園風景 第3章:日本の原風景を求めて-近代絵画に見る田園風景 第4章:何処から、そして何処へ-ポスター、写真に見る田園風景

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フェルメール「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展 [07展覧会感想]

六本木の国立新美術館で開催されている「フェルメール『牛乳を注ぐ女』とオランダ風俗画展」を観に行きました。この展覧会は、オランダ美術の宝庫として知られるアムステルダム国立美術館の膨大なコレクションから、ヨハネス・フェルメール、ヤン・ステーンなどオランダ17世紀を代表する画家たちの作品や、外光と大気の表現に鋭い感性を示した19世紀のハーグ派の画家たちの写実的な作品など、油彩画40点、水彩画9点、版画51点を厳選して、17世紀初めから19世紀末までのオランダ風俗画の多様な展開を紹介し、豪華な工芸品16点の展示により、オランダ上流市民の豊かな暮らしぶりをうかがうものだそうです。 

~展示構成~
1.「黄金時代」の風俗画(台所の情景と女の使用人、室内で、行商と屋台、飲酒と享楽、版画) 2.フェルメール《牛乳を注ぐ女》 3.工芸品/フェルメールと音楽(工芸品、古楽器、家具) 4.版画と素描(女の仕事、家族、男と女、酒場の情景、カリカチュアと寓意、女性のイメージ) 5.偉大なる17世紀の継承と模倣(商店と配達、台所の情景と女の使用人、室内で) 6.19世紀後半のリアリズムの風俗画(針仕事をする女性、台所の情景、室内で)

風俗画とは・・・
風俗画は、人々の日常生活を描いた絵画です。ルネサンス以降の絵画の主流は、聖書や古代神話を主題にした歴史画でした。しかし、市民たちが政治・文化の担い手となった17世紀オランダでは、従来の歴史画も描かれる一方で、台所や市場で働く人々や、室内で談笑する上流市民など、日常を題材にした親しみやすい風俗画の人気が高まりました。こうした風俗画は、一見、ありのままの現実を写しとったかのように見えますが、しばしば複雑な教訓的意味が込められており、その謎解きも風俗画の魅力のひとつとなっています。
初期の頃は聖人や神話の人物を描いていたフェルメールも、1656年以降は主として風俗画を手がけるようになり、室内で歓談したり手紙を読んだりする上流市民の暮らしの情景を、静謐な画面にとらえ出しました。(公式サイトより)

※これを前提知識として把握しておかないと、《牛乳を注ぐ女》を見た!という既成事実だけの、一点もの展示のつまらない展覧会で終わってしまう可能性が非常に高いです。ご注意を!!

 

コルネーリス・ビスポップ《りんごの皮を剥く娘》コルネーリス・ビスポップ《りんごの皮を剥く娘》はコルネーリス・ビスポップによる風俗画のなかでも、最も優れた出来栄えと賞賛を集めた作品だそうだ。穏やかな休日の午後って感じの柔らかい光の描写が特徴の作品。とても奥行きがあり、ちょっと不思議な感じがする。微妙な色の変化によ描かれた明暗が拍車をかけている。ついつい惹きこまれてしまう不思議な作品。見応えがあります。カスパル・ネッチェル《子供の髪を梳く母のいる室内》カスパル・ネッチェル《子供の髪を梳く母のいる室内》は子供が登場する題材と繊細な筆遣いの点でネッチェルの円熟期を代表するそうだ。図録の解説によると、「豪華な衣、絨毯や調度品が精緻な細部から成る一方で、人物の顔などは明確な輪郭線ではなく微妙な陰影で表されており、作品全体として極端な写実性を避け、室内に母と子が集う親密で穏やかな雰囲気の演出に成功している。」とのこと。鏡の前で舌を出している様子がお茶目ないたずらっ子という感じで可愛らしい。スカートの光沢が綺麗でとても見応えがありますね!青い上着もいいね~(^_^)/この作品、特に青い上着をフェルメールに描いて欲しかったな~教訓的メッセージや寓意的意味があるようだが、そーゆー難しいことは一切無視!!(笑)緻密で繊細な描写と可愛らしさを充分に堪能できる作品です♪
ハブリエル・メツー《食事をする男と女》はこの展覧会の直前に修復されたものだそうで、図録に掲載されている図版は修復前のものだそうです。会場内で修復前の図版と実際に展示されている修復後のもの比較をしてみるのも面白いのではないでしょうか。(≧▽≦)b女性のこめかみにある大きなつけぼくろは当時のおしゃれの一つで、肌の白さを際立たせるために用いられていたそうです。この展覧会にはつけぼくろをした女性を描いた作品がたくさんありました。それらを見比べてみるのも面白いのではないでしょうか。《猫の朝食》に描かれているニャンコも可愛かったです♪ヾ( ̄ー ̄)ゞ

フルートグラスでワインが飲みたくなりました♪(^_^)/

ヤン・ハーフィクスゾーン・ステーン《ワインを飲む男と女》ヤン・ハーフィクスゾーン・ステーン《ワインを飲む男と女》はなかなか興味深い、描かれている場面は別として。色の組み合わせ、ワイン、グラス、酒瓶、細部までとても見応えがあります。「17世紀オランダ風俗画において男女の恋の場面を描いた作品は一分野をなしていたが、こうした作品の中で、手紙のやり取りや楽器の奏楽と並んで恋の小道具として好まれたのがワインであった。・・・ステーンが得意としたのは、人々の愚かな振る舞いをユーモアと風刺をこめた喜劇調に描く風俗画であった。しかし、本作品ではそのようなステーンの諧謔性、喜劇調、辛らつな風刺はなりをひそめ、洗練された男女の求愛の様子を表すさまざまな工夫が凝らされている。・・・本作品の女性はフルート・グラスと呼ばれる細い円錐型の上品なグラスを手にしている。また、グラスの脚部を親指と人差し指で軽くつまむ持ち方は、フェルメールらが女性を描く際にも用いたもので、1701年に刊行されたヘラルド・デ・ライレッセの『素描術の基礎』においては、最も都会的なグラスの持ち方とされた。こうした細かい演出が、男女の表情とあいまって、場面の洗練された雰囲気を高めているのである。本作品は、まさにステーンの画家としての技量の幅広さを示す1枚といえよう。」とのこと。なるほどね~、ワインは恋の小道具か。がつがつ飲んでる場合じゃないなぁ。。。⊂(¬^*) ゴクゴク(そう言いつつ飲んだくれてる・・・(^_^;))ここに描かれているようなフルート・グラスが会場に展示されています。フルート・グラスでワインが飲みたくなったのは言わずもがな。(※ワイン用ではありませんが持ってます♪(≧▽≦)b)

版画:ヤーコブ・マータム連作「聖書の主題のある台所と市場の場面」は魅力的な食物のあふれる市場や台所場面の背景に、本来より重要なはずの聖書の物語が小さく表されているそうだ。どれも細かくて凄い。特に見入ってしまったのが、《「放蕩息子」のある市場の場面》(アールツェンに基づく)。コルネーリス・デュサルト連作「12ヶ月」《3月》《9月》がよかったです。「12ヶ月」は中世時祷書の挿絵「月暦図」に由来し、16世紀フランドル、17世紀オランダの油彩画や版画では、季節に伴う農民の労働や市場の情景として表されたそうです。

大本命♪ ある意味、一点ものかな!?

今回のメイン、ヨハネス・フェルメール《牛乳を注ぐ女》。ロープで区切られ、最前列は止まらずにお進みくださいとのこと。レオナルドの《受胎告知》同様、必殺カニ歩きです♪(≧▽≦)b事前に情報を得てはいたものの、やっぱり遠い・・・(T_T)ちっこい作品なんだからこんなに離さなくっても。。。単眼鏡や双眼鏡を使っている人もいましたが、それもどうかな~という感じで。(※「コンタクトしている時点で肉眼じゃね~だろっ!」との突っ込みは無視します。)作品の前に白い台、その前には柵。おかげで距離は約2m。サイドには警備員が目をギラつかせていて、柵から乗り出すようにして作品との距離をつめると、ピクッと反応します。W(=0=)W ガオォー!!歩きながらパンに用いられている点描をしっかりとチェックするのはなかなか厳しいものがありますが、何度でも挑戦できます。何度でも~、何度でも~♪(≧▽≦)b1回で隅々まで全てをチェックするのは実質的に不可能なので、その都度チェックポイントを決めて、計画的に繰り返し鑑賞するのがよいのではないでしょうか。
点描や壁の釘、割れたガラスはともかく、青色はとても見応えがありました~、これを見ることが出来ただけでも充分。O(≧∇≦)O イエイ!!ラピスラズリを用いた綺麗な青色。100年経っても200年経っても衰えを知らない鮮やかな美しさ。互いに引き立てあう黄色も素晴らしい。シンプルな背景もいいですね~、そして、窓から差し込む柔らかい光。それよってもたらせる微妙な色の変化。静けさの中で、牛乳を注ぐ音だけが優しく冷たく響くように感じる。女性の真剣な表情に釘付け、注意深く注がれる牛乳に、つい、息をのんでしまう。(^_^)
当時、フェルメールはさまざまな様式や主題を探求していたそうで、「・・・細部まで克明に描かれた背景と前景のモニュメンタルに描かれた女性との対照性は、まことに見事だ。床に置かれている足温器は、女性の貞節ややさしさを願う気持ちを表わすものであり、その後ろの壁に貼られたタイルにキューピッドが描かれていることも、それと関連している。(西洋絵画の巨匠 P8より)』とのこと。このタイルと同種類のものが展示されていました。描かれているタイルは当時購入することができた最も簡素な類のものだそうです。ヾ( ̄ー ̄)ゞ
「絵の消失点は壺を持つ女の右手の少し上に設定されている。消失点の位置は、フェルメールの作品としては、比較的低く取られており、そのため女を見る我々の視線は、心持ち見上げるようになる。それにより、女は堂々たる存在感を獲得することになったのである。ところで、フェルメールは消失点にピンを留めて、それに糸を結びつけて、画面の遠近法を構成した。実際、窓枠や窓を分割する鉛製の桟の線を延長すると消失点へと達する。」とのこと。展示の直前にはこのあたりの解説ビデオが流されています。但し、ここは座る場所がありません。混雑時にはビデオでも見て待ってろ、ということか。混雑していませんでしたが、鑑賞前にしっかりとチェックしました!!(^_^)/全ての展示の最後にもビデオ上映があります。こちらはちゃんと座れます。でも、途中でうとうとしてきた・・・( u _ u ) クゥゥゥ。o◯このビデオ上映を見てから再び《牛乳を注ぐ女》を鑑賞して会場を後にしました♪O(≧∇≦)O イエイ!!
《牛乳を注ぐ女》を再現した部屋がありましたが、ふぅ~ん・・・って感じ。むしろ手前にあったたくさんの古楽器のほうが見応えがあります。どんな音がするのかちょっと気になりますね、楽器のことはよくわからないけど。工芸品の展示ではフルートグラスやタイルのほかに花瓶や皿等がありました。見応えがあったのは、作者不詳:デルフト《冬景図皿》、作者不詳:デルフト《風景のある陶板》、フレデリック・ファン・フレイトム《風景のある陶板》あたりかな。

版画:へールトライト・ロホマン連作「女の仕事」はとても見応えのあるものでした。特に良かったのは《磨き仕事をする女》。この版画シリーズはこの展覧会で唯一の女性作家による作品だそうです。17世紀オランダにおいて女性が芸術家になるのは稀だったそうです。ワララン・ファイアン《酒場で眠る子供を抱く女》(コルネーリス・ベーハーに基づく)も見応えあり。しかし、レンブラントの版画はいけてなかった・・・(・_・;)
パウルス・コンスタンティン・ラ・ファルグ《ハーグの女の使用人》《スヘーフェニンゲンの魚売りの女》は綺麗お姉さんを描いた水彩画。《ハーグ~》はほうきを持ってお掃除中、《スヘーフェニンゲン~》は帽子を被った頭の上に魚の入った籠。しかも手放し。。。Σ(ヾ ̄▽ ̄)ヾ!!す、すげー!!

ウィレム・ファン・ミーリス《家禽商》窓枠を通して見える店の情景は「店舗画」と呼ばれ、17世紀半ばにヘラルト・ダウが考案した題材だそうだ。この題材を継承した作品が、ウィレム・ファン・ミーリス《家禽商》とフランス・ファン・ミーリス2世《雑貨商の女店主》。いずれも細部までキッチリと描きこまれた見応えのあるもの。色合いが若干異なるがいずれの女性も肌の質感が陶器のように滑らかで素晴らしい。《雑貨商~》の透通るような白色系のほうが好きかな。フランス・ファン・ミーリス2世《雑貨商の女店主》ヤコーブス・ヨハネス・ラウウェルスはヘラルト・ダウをはじめ17世紀の画家たちの風俗画を複製したほか、同種の題材の風俗画を自身でも描いたそうで、《井戸から水を汲む女》はフランス・ファン・ミーリスによる《井戸から水を汲む若い女》との類似が指摘されているとのこと。女性の服の白色が綺麗。女性が魅力的♪フランス・ファン・ミーリス2世(1689-1763)の父であり師であったのがウィレム・ファン・ミーリス(1662-1747)だそうだ。このウィレム・ファン・ミーリスの父であり師であったのがフランス・ファン・ミーリスとのこと。図録の解説もあっちこっちとんでいてなんだかゴチャゴチャしてたので自分なりに整理してみたけど、一応、これであってるのかな?やっぱり、よくわからん。。。ははは。(^_^;)
と、ところで、ヘラルト・ダウの作品は?・・・(@_@)

アドリアーン・ムーレマンス《ランプの明りに照らされた台所》アドリアーン・ムーレマンス《ランプの明りに照らされた台所》「フェルメール《牛乳を注ぐ女》と同じように、使用人の日常をスナップショットで切りとったように見えるかもしれないが、この場面はより伝統的な形式の中に設定されている。・・・使用人の女と、彼女が他者の要求にもたらす献身は、美徳という抽象的な理想の典型として描かれている。」そうだ。ミヒール・フェルステーフ《台所の女》このアーチ型の枠の中に労働者階級の女性を描いた構図はヘラルト・ダウによるものだそうで、当時とても人気があり、また、夜の家庭の情景を広く普及させたのもヘラルト・ダウだそうで、「ムーレマンスはこれら二つのタイプのイメージのいずれにおいても、ダウを模倣している。」とのこと。ムーレマンスの義兄、ミヒール・フェルステーフが描いたのが《台所の女》。この作品は《牛乳を注ぐ女》をどことなく連想させるそうだ。「・・・若い女性が質素な室内を背景に描かれている。静かな家庭の雰囲気の中に単身で描かれた人物たちは、徳高き日々の仕事に精を出している。それに加えて、フェルステーフは、フェルメールと同じように光の効果と質感の描写を強調している。」とのこと。《ランプ~》《台所~》ともに1817年頃の作品。女性の顔が似ているようにも思える、同じモデルかな???蝋燭の炎がちょっとラ・トゥール風♪(^_^)

アブラヒム・ファン・ストレイ1世《主婦》アブラヒム・ファン・ストレイ1世《主婦》は窓から差し込む光が優しく、とても穏やかな作品。まさしくフェルメール風♪ヾ( ̄ー ̄)ゞ穏やかな作品は心が和んでいいですね~、こーゆー感じの作品をもっと展示してくれればいいのに。。。ウェイブラント・ヘンドリクス《室内で縫物をする女》はノンビリとした感じがいいね~手前の毛玉で遊んでいるのはプードルだそうだ。19世紀初め、親しみやすいものとエキゾチックなもののいずれもが強く求められ、親しみやすいものは静けさに満ちた民家の室内として描かれたそうだ。全体的に明るい色彩で透明感がある。ヨーゼフ・イスラエルス《小さなお針子》は暗い色彩で人物と花瓶のチューリップに視線が集中する。「背後に見えている花瓶に生けた赤いチューリップは、陰気な室内を楽しげな調子で引き立てることを意図したものであろう。少女に光があたり、すべての関心がこの序に集中しているさまは、親密な雰囲気や彼女がたゆまず自らの仕事に集中している様子もそうなのだが、フェルメール《牛乳を注ぐ女》との類似を示している。足温器や背後の壁のタイルのような付属物も、また両方の画面に現れている。」とのこと。《小さなお針子》は暗い色あいの油彩画であるのに対し、《お針子》は若干明るめの水彩画。こちらも見応えあり。

ヤーコブ・マリス《窓辺の少女》ヤーコブ・マリス《窓辺の少女》は現代風のなかなか面白い作品。「・・・確かにフェルメールは自由な筆触で描いたが、その描画の様式はマリスほど粗いわけではなかった。・・・彼はまた、フェルメール以上に全体としてのに専念しており、ほかの要素-似ていること、細部、質感表現-はすべて、二義的な重要性しかもたないとみなしていた。・・・《牛乳を注ぐ女》との類似性は、何よりも、物思いに沈む少女のモニュメンタルでありつつも平凡な有り様に、また同じく開いた窓から差す光にも、存するのであり、それによって情景には、親密で、ほとんど夢見るような雰囲気がもたらされている。とのこと。マリスはカミーユ・コローやミレーの影響を受けているそうです。なるほどね~、ふ~ん。。。ニコラース・ファン・デル・ヴァーイ《アムステルダムの孤児院の少女》ところで、この作品から《牛乳を注ぐ女》との類似性を見出すことは私のような素人には困難です・・・(T_T)シクシクっつーか、無理!!(笑)ニコラース・ファン・デル・ヴァーイ《アムステルダムの孤児院の少女》は印象派のような軽い感じの優しい作品。光輝くような白色の感じがとても綺麗で見応えがあります。O(≧∇≦)O イエイ!!「少女は画面の中央に配され、ほとんど全身が、やや下方から見上げて描かれている。このために、また逆光が彼女の横顔を照らし出していることもあって、少女の様子は、フェルメール《牛乳を注ぐ女》に似た、ある種のモニュメンタリティを示している。さらに、光りの戯れと人物の夢中になっている様子のおかげで、二つの作品は、同じ黙想にふけるような雰囲気をかもし出している。」とのこと。こちらも、言われてみれば、まぁ、確かに・・・という感じではあるが。(^_^;)むしろ印象派の影響をもろに受けているように感じたのだが。オランダにおける印象派の主導者の一人、イサーク・イスラエルス《女の使用人》は明るい色彩ではあるが、ひんやりとした感じ。もうすこし温かみを持たせてもいいのに。。。ヾ( ̄ー ̄)ゞなんか雑な感じがするんだよね・・・

光りが柔らかいですね。以前、世界遺産の番組でオランダを取り上げていた時に、オランダはすっきりとした青空の快晴の日が少ないといっていたように記憶しています。曇りや薄日が多く、窓から差し込む光りも黄やオレンジといった暖色系の強い日差しではなく、白がメインの寒色系で弱い日差し。描かれている作品に共通する特徴かな。また、部屋の奥まで光りが届くよう天井は高く、明かり取りの窓も高い位置にある。逆光で描かれている作品であってもコントラストは弱い。フェルメールは勿論、会場全体に共通して、微妙な色の変化がとても見応えありました♪(^o^)丿しかし、日差しが柔らかすぎてボヤボヤになってしまうので、印象派の画風には向かないように感じました。
風俗画って面白いっすね~♪(^_^)/見応えのある興味深い作品が揃っているにもかかわらず、フェルメール《牛乳を注ぐ女》というビッグネームに埋没してしまっているのはちょっともったいない。フェルメール、さらには《牛乳を注ぐ女》について、より深く知るためには時代背景や他の画家との関連性等を知ることが重要。しかし、この展示内容はフェルメールとの関連性、類似性に固執しすぎ。中にはこじつけ?と突っ込みたくなる作品も。。。(^_^; アハハ…
本命の《牛乳を注ぐ女》見せてやってるんだぞっ!!って感じで展示に難あり。ん~残念・・・これだったら1点もののほうがよかったなぁ。他の作品にかかるレンタル料や保険料を春のレオナルド・ダ・ヴィンチ《受胎告知》の時のような特注のガラスケースや金属探知機に回したり警備人数を増やす等、万全の体制をしいて、鑑賞者の視点に立った満足度の高い展示にして欲しかった。公式サイトで鑑賞ポイントに点描等を挙げているが、監修者の人はあの距離から歩きながらの鑑賞に違和感はないのだろうか。つーか、本当に細部までキッチリと見えているのかな?幸い夜間開館時で空いていた為、繰り返し列に並び必死でゆっくりじっくり鑑賞することが出来たが、混雑時で一発勝負となったら、ちょっとキツイかも。開館1年目、今後に期待したいと思います。それにしても、小さくても、離れていても、オーラを放ちまくっているその姿はさすがですね!!(^_^)/

  • 図録:2300円
  • 音声ガイド:500円

国立新美術館(http://www.nact.jp/

公式サイト(http://milkmaid.jp/)※図録の通販&混雑情報あり

東京新聞(http://www.tokyo-np.co.jp/event/bi/milkmaid/)※割引券あり

NHKプロモーション(http://www.nhk-p.co.jp/tenran/vermeer/index.html
                                            ※図録の通販あり

チラシです。(参考までに)

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印象派とエコール・ド・パリ展 [07展覧会感想]

日本橋三越本店で開催されていた「モネ、ルノワール、シャガールを中心に 印象派とエコール・ド・パリ展」を観に行きました。今展覧会は19世紀前半から20世紀後半までのフランス絵画の流れを、フランス近代絵画の優品を多数所蔵する吉野石膏コレクションでたどる試みだそうです。

~展示構成~
Ⅰ.印象派以前 Ⅱ.印象派とその後継者たち Ⅲ.20世紀の多彩は表現者たち Ⅳ.エコール・ド・パリ

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フィラデルフィア美術館展 [07展覧会感想]

上野の東京都美術館で開催されている『フィラデルフィア美術館展~印象派と20世紀の美術~』を観に行きました。この展覧会は、写実主義から印象主義への変化、20世紀美術の展開、そしてアメリカ大衆文化の中で独自の発展を遂げたモダン・アートまでの近代西洋美術の流れを、美術史上で重要な47作家による珠玉の名作77点で紹介するものだそうです。

~展示構成~
1.写実主義と近代市民生活-1855-1890年 2.印象派とポスト印象派-光から造形へ 3.キュビスムとエコール・ド・パリ-20世紀美術の展開 4.シュルレアリスムと夢-不可視の風景 5.アメリカ美術-大衆と個のイメージ

ジャン=バティスト=カミーユ・コロー《テルニの山羊飼い》最初の展示はジャン=バティスト=カミーユ・コロー《泉のそばのジプシー娘》《テルニの山羊飼い》の対照的な2点。《泉のそばの~》はとても綺麗な人物画。背景には風景画の幻想的な感じがそのまま出ている。エドゥアール・マネ《キアサージ号とアラバマ号の海戦》派手さは無いがなかなかインパクトがある。《テルニの~》は幻想的だけど迫力がある。なんかヘンな感想だな。。。(・_・;)沸き立つようなオレンジと逆光のコントラストがポイントかな。図録の解説によると「色彩効果の巨匠であるコローは、山峡の深さと影を表現するために限られた濁色をつかい、それと対照的に日の出の光を黄色やオレンジの絵具を用いて表現した。」とのこと。
エドゥアール・マネ《キアサージ号とアラバマ号の海戦》は迫力があって格好いい!巧みな色使いで海のうねりがとても見応えがある。戦いの重苦しい感じが、空・煙・海の色合いから伝わってくる。マネの描いた海を見るのは初めてかも!!(^_^)/

カミーユ・ピサロは3点。《夏景色、エラニー》は大好きなエラニーシリーズ。ちょっとボヤボヤとしていて物足りなさを感じるが、離れると雲の感じがいい!!《ラクロワ島、ルーアン(霧の印象)》はひたすら点描って感じ。ぼけぼけな感じでなんだこれっって思ったけど、霧の印象というサブタイトルを観て納得。というか、すげー、幻想的で綺麗じゃん!!キャーq(≧∇≦*)(*≧∇≦)pキャータイトルってやっぱり大事だな~ヾ( ̄ー ̄)ゞ《午後の陽光、ポン・ヌフ》は色彩豊かで綺麗な作品。水面は点描。ピサロの描く空は透通ってはいないが綺麗で見応えがある。タイプの違う3点というのもなかなか面白い展示構成かも♪
エドガー・ドガ《室内》エドガー・ドガ《室内》はとても意味深な感じ。二人の間の微妙な空気が伝わってくる。とてもひんやりとした室内に思えた。「・・・この時期に彼がノートに書いた注釈にはヒントがある。『ランプやろうそくなど、夜の効果に取り組むこと。魅力的なのは、かならずしも光の源ではなく、その効果を示すことなのだ。』ランプと暖炉から柔らかに放たれる光は、情景の親密さを作り上げながら、顔が影となっている不和な二人を分け隔ててもいる。」とのこと。いっぱい描き込んでいるのに、以外にも薄塗り。

モネ、ルノワールは見応えあり!!

クロード・モネ《マヌポルト、エトルタ》クロード・モネ《アンティーブの朝》クロード・モネ《マヌポルト、エトルタ》はとても綺麗。険しい断崖とは対照的な穏やかな水面。エメラルドグリーンがいいね~白色のアクセントが効いている。《アンティーブの朝》も明るい色彩で見応えがある。《ル・アーブルの港》は賑やかなような穏やかなような不思議な感じがした。この作品は「水の動きや船、人が明るい午後の日差しの中に描かれている。モネは特定の瞬間を捉えることに野心的だった。ロサンジェルス・カウンティー美術館にある関連する作品は港の同じ景色を描いているが、雨の日でちらちらする水溜りが波止場に点在する。」とのこと。クロード・モネ《睡蓮、日本の橋》その作品もみたい!!つーか、分厚い図録なんだし、参考図版入れてくれたっていいのに・・・(^_^;)《ポプラ並木》はモネ展(国立新美術館)で鑑賞したもの。モネ展のほうが見栄えは良かったかな。。。《睡蓮、日本の橋》は今回とても楽しみにしていたもの。抽象画のようにどろどろというかとろけた感じの晩年の作品。重要なのは輪郭線や対象物ではなく、光。まさに光を表現した(描いた)という感じ♪厚塗りの絵具がとても力強く、生命力を感じさせる。モネの作品5点は年代順にだんだん色が濃くなり派手に色合いに、そして厚塗りになっている。モネの作品を距離を置いて楽しもうとしたら、後ろにはロダンの彫刻が・・・ちょっと邪魔なんですけど。(ロダンごめん!!)

ピエール=オーギュスト・ルノワール《ルグラン嬢の肖像》ピエール=オーギュスト・ルノワールは4点。展覧会の目玉は日本初公開となる最高傑作《大きな浴女》。確かに肌の質感は綺麗だけどあまり好きではない。裸婦はじっくりと鑑賞するのはちょっと恥ずかしいしね!(*^o^*) テレテレ《ルグラン嬢の肖像》は可愛いですね~ヘ(^∇^ヘ)ヘ(^∇^ヘ) ウヒョヒョ透通るような肌と白い服、黒いエプロン。そして、アクセントとなる青いスカーフ!!スカーフの青がとても綺麗でした~(^_^)/ルノワールの描く瞳はとても魅力的ですね!(@_@)ポール・セザンヌ《ジヴェルニーの冬景色》
ポール・セザンヌ《ジヴェルニーの冬景色》は水彩のような油彩。塗り残しがいっぱいですが、これがいい味を出しています。構図といい、色合いといい、セザンヌっぽいと言えばセザンヌっぽいし、セザンヌっぽくないと言えばセザンヌっぽくないかな???でも、色の置き方は確実にセザンヌ!!「この作品にはセザンヌの絵の組み立て方が顕著に表れている。灰色の絵具の細かいタッチを重ねて、彼は木と果樹園の壁と近隣の建物の屋根の輪郭を描いている。淡い色の斑点は地面と家々に薄く塗られ、あたりにはカンヴァスの地が残る。セザンヌは明るい色の下地塗りでカンヴァスに輝かしさをもたせ、徐々に暗い色を重ねていくことを意識した。その未完成な状態でさえ、作品は有機的な魅力を発揮している。」とのこと。どうやら私は塗り残しいっぱいの作品にとても惹かれるようです♪(^_^)

ん~、やっぱりキュビスムは難しい・・・(^_^;)

パブロ・ピカソ《ヴァイオリンを持つ男》はまさにキュビスムって感じの作品。部分的には認識可能なものもありますが、描かれているもの全てを個別に認識するのは無理!!(笑)でも、全体として彫刻のような立体感や存在感は伝わってきました。そこそこ作品も大きいですし。《三人の音楽師》は後期キュビスムの集大成だそうだ。ピカソの作品としては珍しく!?可愛い♪しかもでかいし。もうね~作品を見た瞬間に笑っちゃいました!(^_^)三人の顔がメチャメチャいいです!!キュビスムだけどバラバラではなく、しっかりと識別できます。カラフルだけどまとまりのある色の組み合わせもいいですね~(^_^)/しかし、解説には「この妙な三人組は、当時没した詩人ギョーム・アポリネールを記念して描かれたと解釈されてきた。すなわちピエロに扮したアポリネールと、修道士に扮した詩人マックス・ジャンコブと、初期の作品で自分自身を投影したヴァイオリンを持つ悲しいアルルカンのピカソ自身である。」とのこと。アンティークのブリキのおもちゃを連想してしまったが・・・(・_・;)
アルベール・グレーズ《バルコニーの男(モリノー博士の肖像)》はどでかいキュビスムの作品。アルベール・グレーズというと国立西洋美術館の常設展示室で観た《収穫物の脱穀》という作品の印象がとても強い。やはり、でかいキュビスム作品で、初見で度肝を抜かれましたー!!あの作品はかなりゴチャゴチャした感じですが、今回の作品は、一応、肖像画ということで、それなりにすっきり感がある。なんとか識別可能ですし。(^_^;)

大本命!! これさえ観れればあとの作品はどうでも・・・

ドレス今回とても楽しみにしていたのが、チラシにもあるアンリ・マティス《青いドレスの女》です。04年に国立西洋美術館で開催された大規模な回顧展ですら貸し出してもらえなかったもの。「・・・同年(※1937年)の作品の中ではこの《青いドレスの女》が最高の出来栄えだと語っているが、実際、赤、黄、青、黒、白の5色で描ききったシンプルな構図は見事としかいいようがない。しかし完成に到るまでの3ヵ月間は試行錯誤の連続だったようである。」とのこと。シンプルな構図はもちろん色の組み合わせが素晴らしい。その素晴らしさを際立たせているのが。この線は描いたものではなく引っ掻いたものです。子供の頃にクレヨンで塗った上から固いもので引っ掻いて下地を線に見立てて遊んでいたあれです。掻き落とし(grattage)というそうで、「1908年以降、マティスはまた画面の表面を絵筆の柄で引掻くような行為もしばしば行っている。・・・こうした掻き落としの線は、1910年代から20年代にかけて見られた後、とくに30年代以降は制作プロセスの変化とともにその性格を変える。主に30年代以降、掻き落としの線は、この時期の特徴である平面塗りの均質な色面の上に施され、地塗りの白などを露出させて彩色の平面性を強調するひじょうに装飾的な文様として、あるいはネガティヴな輪郭線としても用いられる・・・こうした手法は1910年代の油彩における掻き落としの線とは対照的に、平塗りの色面を際立たせ、むしろ明確な効果をもたらす画面表面の最終的な処理として、行為の1回性を特徴としている。(04 マティス展 図録より)」とのこと。この線はいいですよ~細部までじっくりと堪能してきました~♪O(≧∇≦)O イエイ!!オープニングセレモニーでは今展のイメージキャラクターを務める檀れいさんが現代風にアレンジしたこのドレスを着用したそうで、会場入り口付近にそのドレスが展示されていました。ちなみに図録の表紙もこの作品です。表紙につられて買った!?(^_^;)

ワシリー・カンディンスキー《円の中の円》はカンディンスキーが初めて円の主題を前面に持ってきた作品だそうで、黒くて太い輪郭の円の中に、26個の円が所々重なり合いながら描かれているとのこと。へぇ~って感じです(笑)会場で数えた人はいるのかなぁ。(※私は数えていません)「・・・円とは、すべての形の基本であり、象徴的・宇宙的な意味をもっていた。・・・『円とは、相反する様々な形がバランスよく一つに結合したものだ。』」とのこと。ここの展示室は壁の色が赤でしたが、赤の圧迫感に負けているようで萎縮しているように感じました。個人的にはこの作品の周りだけ青にして良かったなぁ。。。ジョアン・ミロ《月に吠える犬》はヘンテコな犬だけど可愛い。パウル・クレー《魚の魔術》もおさかなニャ~ンって感じで可愛かったです♪ヾ( ̄ー ̄)ゞ

ワンフロアまるまるアメリカ~ンってのはチョット厳しいかも・・・

ダニエル・ガーバー《室内、朝の光》は室内に差し込む光、それがもたらすコントラストは印象派のようで見応えがありました。解説によると、やはり印象派の影響を受けていたようですね。描かれているのは長女だそうですが、メインは光。朝の光が差し込む様子の描写。この作品けっこう好きです♪
ジョージア・オキーフ《ピンクの地の上の2本のカラ・リリー》はうっとりするような綺麗な作品。薄い緑のグラデーションが白色や黄色を引き立てている。滑らかでしっとりした感じが伝わってくる、この展覧会の目玉の一つ。このアメリカコーナーは良く言えばワイルドで豪快、悪く言えばがさつで大雑把なものばかり。そのため、この作品の持つ繊細さが際立っていました♪
ドロテア・タニング《誕生日》は、おっ、綺麗なお姉さんと思ったら、よくよく観てみるとなんか凄いことになってる・・・Σ(ヾ ̄▽ ̄)ヾ!!ざっくり作品を観た後で画家や作品名をチェックすると・・・ド、ドロテア・タニング・・・w(°o°)w おおっ!!3月に鑑賞したシュルレアリスム展(埼玉県立近代美術館)で神がかったピアノ演奏の作品のあの画家じゃないですかーーー!!!アメリカの人だったんだ・・・ところで、この作品の扉、どこまで続いてるんだ???《誕生日》というタイトルは後に夫となるマックス・エルンストがつけたものだそうです。

この会場としては珍しく!?ゆったり展示。特に毎回大混雑を引き起こす最初の展示室は作品数も少なめですっきりとした感じがしました。開催3日目ということもあり、混雑というほどの人ではなく、自分のペースでのんびりゆったりと鑑賞できました♪モネやルノワールは質の高い素晴らしいものが揃っていて、展示場所や展示構成の影響もありここが一番混雑していたように思います。ここは次に行く時は大混雑必至かな。。。(^_^;)印象派の作品は期待通り充実していましたが、やはり今回はマティスが一番良かったかな~O(≧∇≦)O イエイ!!ジョージア・オキーフの妖しい魅力の余韻に浸りながら会場を後にするのも悪くないかも。各展示室に目玉となる作品が配置され上手くまとまった感じがしましたが、ちょっと作品数が少なくて物足りなさを感じました。この会場でじっくりと鑑賞するにはこれくらいの作品数の方がいいのかな。えっ、混雑してきたらこれでも厳しい!?(・_・;)ちなみに、グッズショップには印象派若き日のモネと巨匠たちDVD-BOX が並んでいました♪(^_^)/ 

  • 図録:2500円
  • 音声ガイド:500円

東京都美術館(http://www.tobikan.jp/

公式サイト(http://www.phila2007.jp/)※作品リスト&図録の通販あり

 

チラシです。(参考までに)

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ヴェネツィア絵画のきらめき展 [07展覧会感想]

渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催されている「ヴェネツィア絵画のきらめき」展を鑑賞しました。この展覧会は、神話や宗教画だけでなく、幻想的な風景画、祝祭に彩られたヴェネツィアの市民生活を描く風俗画など幅広いテーマの作品により、水の都とその精華ともいうべき絵画芸術の魅力を、ヴェネツィア絵画が隆盛を極めた15世紀から18世紀に焦点を当て、ティツィアーノやティントレット、ヴェロネーゼらの巨匠たちを輩出したルネサンスから、カナレット、ティエポロ、ロンギなどが活躍した18世紀までの黄金期を、イタリアの個人コレクションや国公立美術館所蔵の作品を中心に、40作家による71点で紹介するものだそうです。

~展示構成~ 1.宗教・神話・寓意 2.統領(ドージェ)のヴェネツィア 3.都市の相貌

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ベルト・モリゾ展 [07展覧会感想]

図録新宿の損保ジャパン東郷青児美術館で開催されている「-美しき女性印象派画家-ベルト・モリゾ展」を観に行きました。この展覧会は日本国内では初めて開催される本格的なベルト・モリゾの回顧展だそうで、個人蔵の作品を中心に約60点が展示されるものだそうです。
『今から100年以上前の1874年春、保守的な伝統に縛られていたサロン(官展)に対抗するようにして、身の回りの風景や出来事をすばやいタッチで明るく描いたルノワールや、モネ、ドガなどが、自分たちの手で作品を自由に展示することが出来る展覧会、後に、「印象派展」と呼ばれることになる記念すべき展覧会を開催しました。この第1回目の展覧会に紅一点参加していたのがベルト・モリゾ(1841~95年)です。モリゾは女性ならではの視点で作品を描きましたが、特に娘ジュリーへ優しいまなざしを向けながら描いた作品には、母としての愛情が満ちあふれ、見るものの心を穏やかにしてくれることでしょう。本邦初の本格的なモリゾの回顧展となるこの展覧会では、個人蔵の作品を中心に約60点の作品を展示します。女性として画家として生きたベルト・モリゾの作品を心ゆくまでお楽しみください。』(チラシより)


~展示構成~
ほぼ年代順♪

まずはベルト・モリゾの姉、エドマの貴重な作品から。

エドマ・モリゾ《描くベルト・モリゾの肖像》最初の展示室の作品は、エドマ・モリゾ《描くベルト・モリゾの肖像》。ベルト・モリゾの姉、エドマが描いたベルト・モリゾの肖像画。エドマの作品を実際に鑑賞するのは初めて。第一印象は、うまい!格好いい!!カンヴァスに向かう姿勢が見事に表現されています。師であるカミーユ・コローはエドマの才能を高く評価し、アトリエにエドマの《海の裂け目》という絵を保管していたそうです。エドマ・モリゾが画家としての道を進んでいたら印象派の画家たちに多大なる影響を及ぼしたのかもしれません。女性が画家として生きることの困難なこの時代、このようにして葬られていった才能がたくさんあったと考えると胸が痛みます。この作品、額縁が地味シンプルすぎ。シンプルだからこそ、肖像に視線が集中するのかもしれませんが、素晴らしい作品なんだしもっと立派な額に入れて飾ってあげたい。2月にオルセー美術館展で鑑賞したベルト・モリゾ《ゆりかご》[1872]のモデルはこのエドマ。
この展示室は主に資料展示。(今展の図録もなかなか分厚いですが、)ガラスケースに入れて展示されていたベルト・モリゾ展の分厚い図録、私も欲しいです!!表紙は《窓辺の若い女性》(ファーブル美術館蔵)だったかな。。。

初期の貴重な作品はヴェロネーゼの模写

《磔刑(ヴェロネーゼに基づく模写)》では、メインのベルト・モリゾ。まずは、《磔刑(ヴェロネーゼに基づく模写)》[1858]17歳(※1841年1月生まれ)の時の作品ということでしょうか。初期の作品はこの作品と1861年初め(20歳になったばかりの時)に描いた《シモン家の食事》[1861](マルモッタン・モネ美術館蔵)の2点の模写しかないそうです。《シモン家の食事》は04年のマルモッタン美術館展で展示されていました♪図録の解説によると、「モリゾは、古典の精神の擁護者たちが当時崇拝していたラファエロにもミケランジェロにも関心を抱かず、ヴェネツィア派の色彩と表現力の自由さの方を好んだ」そうです。また、このヴェロネーゼの絵は高いところに展示されていたそうで、「・・・高く展示された絵の遠近感が強調され歪む結果起こる視覚的効果を修正しながら、絵が普通の高さにあるかのようにうまく表現して、作品を復元する能力を証明している。」とのこと。Σ(ヾ ̄▽ ̄)ヾ!!17歳でこれだけのことができちゃうんですか・・・はぁ。。。ちなみにジュリーもドガの厳しい指導のもとにルーヴル美術館所蔵のヴェロネーゼの模写を行っているとのこと。
※このあと、渋谷で開催されている『ヴェネツィア絵画のきらめき』展を鑑賞しました♪(^_^)/

フランソワ・ブーシェのきらびやかな絵が好きで、
白を使って絵に光を満ちわたらせる方法をブーシェの作品から学ぶ

最晩年までぶれることなく徹底され、モリゾの画風を確立させている

《淡いグレーの服を着た若い女性》《服を着る女性 または ストッキングをはく若い女性》《淡いグレーの服を着た若い女性》[1879]は早い筆致とグレーの使い方が巧みで水彩のよう。服のシワや光の描写が素晴らしい。塗り残しいっぱいの背景の処理が計算し尽くされているかのようで見応えがあります。この塗り残しにより透明感がでているのかな。また、奥行きや開放感も感じられる。女性の柔らかい表情も魅力的♪《服を着る女性 または ストッキングをはく若い女性》[1880]は光の描写が見事。右奥の窓から差し込む光とそれよってもたらされる室内の陰影が見応えあります。もちろん、いずれの作品も白色がポイントですが、それを効果的に見せる為の色使いが本当に素晴らしい!

「そう、わたしもみんなと同じように、赤ちゃんが男の子だったらと思うわ。第一に顔立ちが顔立ちですもの。それに男の子だったら著名な家名を継いでくれるし・・・・・・それになんといってもみんな男の子が好きですからね・・・・・・あなたの赤ちゃんは天使のよう。でもわたしの赤ちゃんは石畳みたいな顔をしていて醜いわ・・・・・・あわれなジュリーの自慢は大きな頬っぺときれいな肌の色だけ。
・・・ジュリーとローズの似ているところは大きなお腹だけ・・・・・・わたしの娘は骨の髄までマネ家の血筋です。わたしに似たところは皆無です。-姉イヴ宛のユーモアあふれる手紙 (印象派の人びと ジュリー・マネの日記 より)」

《庭のウジェーヌ・マネと娘》《庭のウジェーヌ・マネと娘》[1883]は今回とても楽しみにしていたもののひとつ。穏やかで優しい作品。左の塗り残しが透明感と奥行きを出しているように感じます。この緑は必見!!色の置き方や組み合わせ方、タッチ、繊細だけど大胆で見応えがあります。《寓話 または 乳母と赤ちゃん》全体が円を描いているようで、視点が中心の二人へと自然に導かれていく。ジュリーちゃんの後姿が可愛い♪今回のお気に入りのひとつ。 《寓話 または 乳母と赤ちゃん》[1881または1883]は何気ない日常を描いたものですが、とても穏やかで癒される。青と白が鮮やかで綺麗でした。ジュリーちゃんもパジーさんも可愛い♪キャーq(≧∇≦*)(*≧∇≦)pキャー乳母のパジーさんはお気に入りのモデルだったそうでモリゾの作品に度々登場します。日向と日陰の色の変化も素晴らしいですね。早いタッチで描かれていますが荒っぽさは全く無く、とても繊細で優雅。こちらもお気に入り作品のひとつ、ポストカードを買っちゃいました~(^_^)/

あひるんるん♪あひるんるん♪僕た~ち~は~

モリゾが描いているのは・・・
   ・・・白鳥です ・・・鴨です ・・・ガチョウです ・・・・・・他社のCMです

でも、この唄が頭の中でくるくると回っていました・・・(/ー\*) イヤン♪

《ブーローニュの森の湖にて》《湖にて》《ブーローニュの森の湖にて》[1884]はまさに瞬間を描いたかのような作品。モネ《舟遊び》[1887](国立西洋美術館蔵)、《ばら色のボート》[1890](ポーラ美術館蔵)を連想させる。「・・・構図、色彩、トーンのバランスがとりわけ成功した作品である。それゆえに、友人ドガの描く数多くの踊り子のシーンのように、作者は二人の人物の顔のディテールには関心を持たないのだ。その意味でこの作品は、印象派に敵対するライヴァルにとっては未完に見えるかもしれないが、ベルト・モリゾにとっては完成品であった。・・・この絵は連なる3つの層から成る。小船と湖と対岸。色から判断して、ジュリーは前景、ミリーは後景にいる。水面には対岸の木々が濃く映っているのが見える。木そのものは見えないが、推測される。ここでもまた空が無く、水平線が無い。このような側面は後にモネが睡蓮の作品で到達するまで、水のある風景のシリーズにおいて無限に変化し、発展し、拡大されることになる。このような構図をもって、ベルト・モリゾは控えめながら革新をもたらしている。岸から現場を捉え、張り出して見た視点で、このシーンに写真的とも言えるフレーミングを採用したのだ。」そうだ。《湖畔》《寓話 または 乳母と赤ちゃん》は斜めの構図から2つの層に分けられていましたが、今回は3つです。o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o《湖にて》[1884]《ブーローニュの森の湖にて》からジュリーちゃんだけトリミングしたよう。この作品はトーンと色彩の、和らいだ光とその反射のハーモニーの習作だそうだ。これはジュリー・マネの日記を読んだ時に印象的だった作品。まさか実物に出会えるとは思いませんでした♪(^_^)/1883年以来、ブーローニュの湖畔で遊ぶ少女のテーマは繰り返し描かれるようになったそうですが、このブーローニュの湖畔を描いた作品でお気に入りは《湖畔》[1883](マルモッタン・モネ美術館蔵)です。※この作品は展示されていません
鴨とガチョウのみを描いた《ガチョウ》[1885と1891年]という大きな作品も見応えのあるものでした。「恐らく1891年に彼女はこの絵を手直しして、島と正面の湖畔の緑を描き変えているはずである。この部分はモネのセーヌからの眺めを描いた作品を思い起こさせる。この手直しは画家がその出来に不満を抱いたからではなく、彼女がメズィーで描いたばかりの《横たわる羊飼い》と調和させたかったのだろう。」とのこと。そーゆーのは会場の作品解説に載せとけって・・・えっ、作品解説にあった?単なる見落とし??(たぶん記載されていなかったと思います、自信はありません。。。)

横顔や後姿ばっかりになってしまいましたね~

    ではジュリーちゃんを正面から描いた作品を♪(・_・)/ハッ。

《人形を抱く少女》《人形を抱く少女》[1884]です。えっ、ちょっとご機嫌斜め!?(・_・;)お人形で遊びたかったのに・・・という声が聞こえてきそうですねぇ・・・(^_^)ぎゅっっと握っている手の様子から、人形は絶対に離さないという強い意志が窺えます。「・・・かなり居心地悪気に安楽椅子に座っている。・・・奥深く身を沈めて、ジュリーは短すぎる脚をどう置いていいものか分からず、ほとんど寝そべった状態である。モデルが姿勢を変えたくなるほど、かなり不便な姿勢・・・」だそうだ。(>_<)後にジュリーはこの絵を「自分のベッドの上に掛け、好みと愛着を示した」そうです。ついつい、ジュリーちゃんの仕草や表情に目がいってしまいますが、この色の組み合わせはいいですね~(^o^)丿この作品は、ドガが構図と視点と背景のアドバイスをしたメアリ・カサット《青い肘掛け椅子の少女》(ナショナル・ギャラリー、ワシントン:メロンコレクション)に影響を受けているようです。そうそう、会場にはモリゾとカサットが一緒に鑑賞した浮世絵展の図録が展示されていました。ちなみに、左の植木の鉢はエドゥアール・マネからプレゼントされた中国製の陶器の飾り鉢だそうで、《飾り鉢で遊ぶ子供たち》[1886](マルモッタン・モネ美術館蔵)という作品では、「・・・鉢のなかを泳ぐ赤い金魚のような魚で遊んでいるのだろう。(04マルモッタン美術館展図録より)」とあります。植木の飾り鉢は金魚鉢になったようです。。。
《青い肘掛け椅子の少女》TaekoLovesParisさん(私が行った美術館、レストラン)が画像を掲載されています。(「パリのアメリカ人1860-1900年」企画展(ボストン美術館)

《マンドリン》《コテージの室内(ジャージー島の室内)》[1886]はチラシの表に使用されているもの。図録の表紙もこれ。早いタッチと優しい色合いが特徴の素敵な作品です。透明感のある綺麗な青がメインの室内、そして白。窓の外に見える庭の緑と海の青。手前の椅子、そしてジュリーちゃん。それぞれが主張しているようなしていないような絶妙というか不思議なバランス。穏やかな気持ちになれる素晴らしい作品です。額絵を買ってしまいました!!(^_^)/《少女と犬》[1886]は椅子に座ったジュリーちゃんが膝に犬を乗せている作品。犬がとても可愛い。マルチーズかな?モコモコした感じがナイス!!飾り鉢には椰子の木のようなものが植えられています。《マンドリン》[1889]はジュリーちゃんの貴重なショートヘアの作品。「トーンと色彩のコントラストが念入りに研究され、このシーンに親密さを持たせている。金髪で短めの髪が光の反射で金色のトーンを帯びている。髪の毛が楽器の材質の木と調和しているかのようだ。唇のピンク色と頬に軽く差した色味、そして特に珊瑚の首飾りによって、肌の白さが際立っている。《マンドリンを弾く少女 または マンドリンを弾くジュリー》左腕のブレスレットが留め金の繊細さを引き立て、モデルの若さとエレガンスを表している。ピンクとブルーのドレスが腕を露にし、ピンク色のベルトがドレスを2部に分けている。胸部では青色が基調でピンクは数本のプリーツで表されるのみ、逆に下部ではピンク色(時間が経って薄らいだ様だが)が優勢で、青は服のプリーツを表すかのようである。」とのこと。ジュリーちゃんの真剣な表情とドレスがとても見応えあります♪ルノワールもこの絵に大きな愛情を抱いていたそうです。翌年に描かれた《マンドリンを弾く少女 または マンドリンを弾くジュリー》[1890]は水彩画のようにさらさらと描かれた油彩画。ドレスがとても綺麗!!背景の処理の仕方がいいですね~ジュリーちゃんの笑顔も可愛い。前年に描かれたショートヘアの方が大人びてみえるなぁ。。。《本を持つジュリー・マネ》[1889]はドレスがとても綺麗でした。1892年に開催された初の個展に出品されたものだそうで、個展には《横たわる羊飼い》も出品されていたとのこと。《ばら色の服の少女》[1888]も綺麗なドレスが特徴のパステル画。モデルの少女はジャンヌ・ボネというそうで、油彩2点の他、いくつかのパステル画でモデルをつとめているそうです。 

見事な色彩感覚を堪能♪ 

  
【左】《横たわる羊飼い》[1891]350×560
【右】《横たわる羊飼い》[1891]630×1140(マルモッタン・モネ美術館蔵)※この作品は展示されていません

  
【左】《横たわる裸の羊飼いの少女》[1891]575×864
【右】《横たわる裸の羊飼いの少女(習作)》[1891]442×559

  
【左】《桜の木》[1891]550×330
【右】《桜の木》[1891]1540×840(マルモッタン・モネ美術館蔵)※この作品は展示されていません
《横たわる羊飼い》《桜の木》は2004年のマルモッタン美術館展(東京都美術館)の時に感動してその場からなかなか動くことの出来なかった作品。いずれも大きな作品で圧倒されるものでしたが、今回はそれらの別バージョンで小さなものが展示されていました。鑑賞前にマルモッタン美術館展の図録をチェックしていたこともあり、またまた感動!!とても見応えありました♪(^_^)/でも、お気に入りは、いずれもマルモッタン美術館の所蔵作品ですけどね!(≧▽≦)b

 

《夢見るジュリー》《ヴァイオリンの稽古》《ジュリー・マネとグレーハウンド犬ラエルト》
【左】《夢見るジュリー》[1894]
【中】《ヴァイオリンの稽古》[1893]
【右】《ジュリー・マネとグレーハウンド犬ラエルト》[1893](マルモッタン・モネ美術館蔵)この作品は展示されていません
《夢見るジュリー》は最晩年の作品。ウジェーヌが亡くなって物思いに沈む様子を表現したものだそうだ。ドレスがとても綺麗でした。もちろんジュリーも綺麗です。そしてそれらを上手く引き立てているのが背景の処理。必見!!「・・・他の多くの作品に反して、このポートレートの構図はほぼ古典的ともいえ、モデルは三角の形を占めている。・・・構図は当時のアカデミックな規範から外れている。ドレスのアラベスク、そして背景の太いラインにおいては、テクニックも構図もモダンである。輪郭も示されている。影の動きがフォルムを控えめになぞっている。これと等質の背景が当時のルノワールの作品にも見れるが、それは次世紀のある種の作品を先取りしている。その背景は、ジュリーの顔とドレスを濃密なものとしている。・・・『・・・トーンの融和を実現し、輪郭線をくっきり強調した最近のものである。デッサンは一気に描かれていながら見事に正確であり、最も緻密な研究の成果が微妙な色合いに証明されている。』」とのこと。モリゾの描くドレスは本当に綺麗です。単色のドレスにもかかわらず、様々な色が使われています。《ヴァイオリンの稽古》《ジュリー・マネとグレーハウンド犬ラエルト》は同じドレスかな。《ヴァイオリンの稽古》で背景の右に描かれてるのはマネの作品だそうです。他の絵は誰の作品でしょうか、ちょっと気になります。ヾ( ̄ー ̄)ゞ このグレーハウンド犬はマラルメがジュリーにプレゼントしたもの。おっ、飾り鉢!!(^_^)《ジュリー・マネとグレーハウンド犬ラエルト》は、モリゾの死後、印象派の友人たちが開いた展覧会においてモネが購入したそうで、ベルト・モリゾの回顧展の際にはこの作品を持参し、ジュリーに「いい絵だね」と言ってジヴェルニーに来るよう招待したそうで、ジュリーも大好きなこの作品がモネのものになってうれしいと記している。

《二人姉妹》《かわいいマルセル》《二人姉妹》[1894]木炭と赤チョーク、紙はサラサラッと描いたようなとても綺麗な素晴らしいデッサン。「・・・作品を準備するとき、ベルト・モリゾは3つのデッサンに時間を割いた。人物を配置する場所とマスの塊のバランスを決める前に木炭とチョークか赤鉛筆でデッサンをした」そうだ。この《二人姉妹》については、モデルがポーズする機会を利用して、ジュリー・マネも描いているそうです。ただし、ジュリーは母の位置から一歩下がったところで自分の目の高さから描いているためモデルの位置やアングルが微妙に違います。図録にはモリゾの油彩とジュリーの油彩が参考として掲載されています。会場の作品解説では、このモデルのどちらかがマルセルと紹介されていたようにも思います。違ったらごめんなさい。ぺこ <(_ _)>《かわいいマルセル》[1895](マルモッタン・モネ美術館蔵)というモリゾの最後の作品のモデルで、モリゾの家の管理人の子供。※この作品は展示されていません

《フラジオレット》[1890]は4色のリトグラフ。この作品の印刷は2部しかなく、もうひとつはマルモッタン美術館に遺贈されおり、「マルモッタン美術館では“色鉛筆”と書かれているが、それは間違いで、これはリトグラフである。」とのこと。マルモッタン美術館展の際に《木の笛》というタイトルで展示されていました。色鉛筆といわれて何ら疑念を抱かなかったゾ・・・(・_・;)
《ジュリーの胸像》[1886]ブロンズベルト・モリゾ唯一の彫像だそうで、ロダンの技法をもちいているとのこと。めちゃめちゃ可愛い♪キャーq(≧∇≦*)(*≧∇≦)pキャー絵画や写真でジュリーちゃんの可愛らしさは十分すぎるくらいに伝わってきますが、やはり立体は違いますよっ!本当に可愛い♪これは必見です!!(≧▽≦)b(図録の写真はイマイチいけてないけど・・・(・_・;))モネが展覧会の件でモリゾを訪ねた際にこの彫刻の石膏版に目をとめ、賞賛し、展覧会での展示を勧め、鋳造方法がわからないと答えたモリゾに対しモネはロダンに掛け合うことを提案したそうです。初期のヴェロネーゼの模写では視覚的に修正・再構成するという高い復元能力を平面上で証明していましたが、その高い能力は立体物においてより効果的に発揮されているように感じました。これはとても貴重な作品です。
《ベルト・モリゾのパレット》もとても貴重な展示。パレットが展示されるのは1961年にスイスで開催された展覧会に続いて2回目。印刷物に載るのは、今回の展覧会(図録)が初めてだそうです!!私は油彩の経験が無いのでここに置かれている色や使い方については全くわかりませんが、黒がほとんど使われていないように感じました。トーンを落とすためのブレンド用という感じでしょうか。明るい色が多く、パレット上ではそれほど色を混ぜ合わせていないようにも思える。このパレットにはジュリーちゃんが描かれています♪しかも可愛い!!キャーq(≧∇≦*)(*≧∇≦)pキャー


【左】《猫を抱く少女(ルノワール作《ジュリー・マネ》による)》[1889]ドライポイント
【中】《猫を抱く少女(ルノワール作《ジュリー・マネ》による)》[1889]銅板
【右】ピエール=オーギュスト・ルノワール《ジュリー・マネ(あるいは猫を抱く子供)》[1887]油彩(オルセー美術館蔵)※この作品は展示されていません


【左】エドゥアール・マネ《ベルト・モリゾのシルエット》[1872~74]リトグラフ
【中】エドゥアール・マネ《ベルト・モリゾのシルエット(黒)》[1872~74]リトグラフ
【右】エドゥアール・マネ《すみれのブーケをつけたベルト・モリゾ》[1872]油彩(オルセー美術館蔵)※この作品は展示されていません
いずれも2月に鑑賞したオルセー美術館展(東京都美術館)で感動した作品に関する展示。

「影絵芝居や似顔絵や風刺画の横顔の絵に似せて、マネはモデルになった人々の特徴を捉えるためにシルエットという手法をとった。・・・素晴らしい淡水画にみられるように、フォルムや存在を表す素描にはいくつかの特徴だけで充分だ。自ら選んだテクニックで、マネはベルト・モリゾの視線を強調する。風変わりな帽子も同様だ。」とのこと。この油彩はテオドール・デュレに売却されたが、1894年の売り立てで ベルト・モリゾが購入したそうです。

興味深い記述をちょこっとご紹介♪
1895年12月3日 ジュリー、マネの肖像画を模写する
「エドワール伯父さんが描いたママンの肖像の模写をはじめた。黒いドレスと帽子、コルサージュにすみれの花束をつけた逆光の肖像。ママンがデュレ・コレクションで買ったもの。わたしの寝室に飾ってある。いつもベッドから眺めている。なんて素晴らしい仕上がりなんだろう。たった一度か二度で描きあげてしまったなんて信じられない。ママンが言っていたけれど、お祖母さん[マリー=コルネリー・モリゾ夫人]の木曜日の夜会のまえにポーズしたんですって。その日、伯父さんはママンにパパと結婚するよう勧めたという。ずいぶん長々とその話をしたらしい。(印象派の人びと ジュリー・マネの日記 より)」

 ベルト・モリゾについての大雑把な説明はこちらの記事に掲載しています。
http://blog.so-net.ne.jp/ryuu/2007-01-23

 

心を奪われるような突き抜けた作品は少ないものの、質の高い作品が揃った充実した展覧会。画集で見たことのあるものが多く新鮮味に欠けるかな~なんて思っていたら、銅板や彫像、パレット等、とても貴重な展示にビックリ!!(^_^)/04年のマルモッタン美術館展、モネ目当てに出かけてモリゾの作品に洗脳され魅了され、現在に至っております。マルモッタンのルアール コレクション(旧ジュリー・マネ コレクション)の方が素晴らしい作品が揃っていましたが、日本で個人蔵の作品をまとめて鑑賞する機会は今後そう多くはないと考えられ、とても深みのある展覧会だと思います。画集の印象からすると、前回の展覧会と今回の展覧会は相互補完的な関係かな。出来ることなら、大きな会場で両方まとめて鑑賞したい!!
この展覧会(特に図録!)、まさに坂上先生の研究発表会そのもののよう。図録はとても読み応えのあるものですが、図版の色合いがいけてません。。。これ以上価格が上がるのもどうかとは思いますが、この紙質は・・・(>_<)単体で考えると高いが、入館料が抑えめで無料開館日があることを考慮すると妥当な価格。分厚いし、文字小さいし、トータルで考えるとコストパフォーマンスは高いといえるのではないでしょうか。
ベルト・モリゾの描くドレスは本当に美しい!!どんなに質の高い画集であっても、その繊細さや素晴らしい色彩を再現するのは厳しいのではないでしょうか。実際に作品と向き合ったときにしか伝わらない、本物の凄み。一通り鑑賞した後で、ヴェロネーゼの模写をもう一度鑑賞されることをお勧めします。初期の手堅いものから、様々な実験的試みを経て、独自のスタイルを確立。4月に鑑賞したモネの回顧展のよう。キッチリカッチリしたものじゃ物足りなかったんだろうなぁ。。。
風景のモネ、人物のルノワール、室内のドガ・・・一見、バラバラのようにも思えますが、モリゾというレンズを通してみると見事なまでにうまく繋がります♪お互いに影響しあい、自らの作品世界にうまく取り入れていった様子がひしひしと伝わってきて、モリゾを知ることで他の画家たちについて、しいては印象派というものについて、より理解が深まるように感じました。ジュリーちゃんの成長記録も必見!!可愛いですよ~(≧▽≦)b
 

  • 図録:2800円
  • 音声ガイド:

損保ジャパン東郷青児美術館(http://www.sompo-japan.co.jp/museum/

チラシです。(参考までに)

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国立西洋美術館 ~その4~ [07展覧会感想]

国立西洋美術館の常設展示を鑑賞しました。2月の無料開館日に続いて今年2回目の鑑賞です。しかーし、今回はパルマ展に予定していた以上に時間がかかってしまったため、駆け足での鑑賞となってしまいました。。。(^_^;)
国立西洋美術館の常設展示は9月から新館の改修工事行われるそうです。そのため工事中は本館のみでの展示に。巡回展も開催されるため、主要な作品を鑑賞するのは今しかないっ!という感じで気合を入れて鑑賞してきました。(そう言いつつ、時間配分におもいっきり失敗してるけど・・・)
ぐるっとパスから外れたのはこれが理由のようですね。ぐるっとパスは利用したことが無いし、ここは無料開館日があるから影響は無いけど。右は2月に鑑賞した時のチケットです。なにげな~く押したぐるっとパスのスタンプがにわかに愛しく思えてきました
この常設展示室、毎回新たな発見があります。
しかも最近では作品解説が付されるようになり、気軽に楽しめるようになりました。さらに公式サイトも図版と共に作品解説が付されており、予習復習にができるようになりました。従って、専門知識が無くても十分楽しめるよう配慮されています。
今回の鑑賞でビックリしたのは、比較展示まで行われていたこと!!Σ(ヾ ̄▽ ̄)ヾ!!


グイド・レーニ《ルクレティア》
パルマ展鑑賞後ということで、いつも以上にこの作品が気になりました♪
シリアスな場面にもかかわらず穏やかな柔らかい表情に魅了されました。 


アードリアン・イーゼンブラントに帰属 《玉座の聖母子》
2005年度の新収蔵品だそうです。優しく、温かく、柔らかく。でもキッチリ。小さい作品ですが存在感があります。またまたお気に入り作品が増えました♪作品も凄いけど、額縁凄すぎ!!(≧▽≦)b 


カルロ・ドルチ《悲しみの聖母》
これ、大好きです♪青色好きにはたまらない作品。(^¬^)
こちらも展示室でピカ~ンと光り輝いています


マリー=ガブリエル・カペ《自画像》
カペさんの自画像をデジカメで撮影していたところ、通りすがりのスタッフのお姉さんに『撮影禁止ですっ!』と強い口調で注意を受けてしまいました!!ヽ(。_゜)ノ へっ?
『常設展示は大丈夫なんですよねぇ、ノンフラッシュ・手持ちで。』と言うと、はっと思い出したかように『あっ、フラッシュなしで・・・ はい、すみません・・・』と言ってそのままスタスタと行ってしまいました。( ゜.゜) ポカーンいえいえ、、こっちのほうが焦りますから・・・(^_^;)(つーか、散々撮りまくってるのに、何故、今更ここで・・・)これって、ブログの貴重なネタかも~(笑)不敵にほほ笑むカペさん、さすがに今回は苦笑いしていたような気がしました。。。。。


ピエール=オーギュスト・ルノワール
【左】《木かげ》
 西美のルノワールで一番好きな作品。※残念ながら今回は貸し出し中でした。。。
【中】《アルジェリア風のパリの女たち(ハーレム)》
 ドラクロワの《アルジェの女たち》にヒントを得て描かれたもので、初期の代表作だそうです。
【右】《帽子の女》
 「真珠色の時代」の作品。同じモデルを同じ服装で、斜め後ろから捉えた作品がアメリカのメロン・コレクションにあるそうです。


カミーユ・ピサロ 《収穫》
この作品、大好きです!キャーq(≧∇≦*)(*≧∇≦)pキャー


クロード・モネ《睡蓮》
松方コレクションを代表する作品のひとつ。西美の代名詞的存在かな。
この睡蓮はあまり好きではないけれど・・・・・
あっ、でも、この作品の前で30分以上突っ立ってたことがあります♪


ジャン=マルク・ナティエ《マリ=アンリエット=ベルトレ・ド・プルヌフ夫人の肖像》
モデルを川ないし泉の精に擬して描いているそうです。


ダンテ・ガブリエル・ロセッティ《愛の聖杯》
ロセッティの円熟期を代表する作品のひとつ。

今回は『優美』な作品を中心に鑑賞しました♪(^_^)/

★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜

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祈りの中世 ロマネスク美術写真展 [07展覧会感想]

国立西洋美術館で開催されていた『祈りの中世 ロマネスク美術写真展』を観に行きました。国立西洋美術館で本格的な写真展が開催されるのは初めての試みだそうです。

国立西洋美術館

 

国立西洋美術館(新館2階 版画素描展示室)
http://www.nmwa.go.jp/index-j.html

2007年6月12日~8月26日

ロマネスク美術とは、主として11世紀から12世紀にかけてヨーロッパで生まれた美術のことを指します。この時期は、多民族の侵入などによる中世初期の混乱が落ち着き、社会が安定していくなかで、活発な地域交流や技術革新、多くの宗教運動が起こり、新たなダイナミズムをもってヨーロッパの土台が築かれていった時代でした。「ローマ風の」という意味の「ロマネスク」は、当初建築において、古代ローマ建築の劣った模倣を意味するものとしてやや軽蔑的に用いられた形容詞でしたが、現在その美術は、ヨーロッパ形成期の文化の諸相をあらわすものとして尊ばれ、高い精神性と奇想に満ちた表現力によって、人々に愛されています。
ロマネスク美術はそのほとんどが、キリストの教えを示す、あるいは賛美するために制作され、人里離れた修道院や小村の聖堂にいたるまで、聖書の物語や教義、動植物や幾何学文様など、豊かな図像が展開されました。本展は、フランスとスペインの五つの宗教建築を六田知弘氏が撮影した写真によって、ロマネスク美術の多彩なかたちを紹介します。
建築と調和したロマネスク彫刻はこの時代の美術を代表するもので、各地の文化的素地の多様性、人々の想像力の豊かさ、深い宗教精神を伝えています。マグダラのマリアの聖遺物で知られ、スペイン北西のサンチアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路の出発点のひとつとしても栄えた、フランス、ヴェズレーのサント・マドレーヌ修道院聖堂の彫刻群は、その白眉といえます。
彫刻はまた、修道士たちの瞑想の場であった修道院回廊にも頻繁に見られ、今回その見事な例がスペインのブルゴス地方にあるサント・ドミンゴ・デ・シロス修道院から紹介されています。一方、こうした彫刻の芸術性ゆえに、それを排除した修道会もありました。南仏のル・トロネ修道院は、厳格な修道院改革によって11世紀末に創設されたシトー修道会に属します。そこでは、魅力ある装飾は祈りの妨げになるとして禁じられました。ル・トロネ修道院の各部は、禁欲的なシトー会建築独特の峻厳な美しさに満ちています。
絵画も神の家をたたえる重要なメディアでした。本展では、中央フランスのノアン・ヴィックとスペインに接するフランス南部のフノヤールの小聖堂内部の壁画をお楽しみいただけます。一見稚拙とも思えるこれらの壁画からは、キリストの存在を伝える荘厳な空気を感じることができるでしょう。(公式サイトより)

  • サント・マドレーヌ修道院聖堂(ヴェズレー、ブルゴーニュ地方、フランス)
  • サン・マルタン教会(ノアン・ヴィック、ベリー地方、フランス)
  • ル・トロネ修道院(ル・トロネ、プロヴァンス地方、フランス)
  • サン・マルタン・ド・フノヤール教会(モレイヤス・ラス・イヤス、ルシヨン地方、フランス)
  • サント・ドミンゴ・デ・シロス修道院(シロス、カスティーリャ・レオン地方、スペイン)

 

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パルマ-イタリア美術、もう一つの都展 [07展覧会感想]

国立西洋美術館で開催されていた『パルマ-イタリア美術、もう一つの都』展を観に行きました。この展覧会は、コレッジョやパルミジャニーノといった優れた芸術家が活躍したルネサンス期から、独自の文化がファルネーゼ家の庇護のもとに栄えた16世紀後半から17世紀バロック期までを視野に入れながら、パルマの芸術文化を広く紹介しようとするもので、コレッジョやパルミジャニーノが登場する背景と、その後、コレッジョが到達した「優美」な世界がバロック絵画に与えた影響を、数多くの作品により展観するものだそうで、世界的にもきわめて貴重な機会とのこと。

~展示構成~
Ⅰ.15世紀から16世紀のパルマ-「地方」の画家と地元の反応 Ⅱ.コレッジョとパルミジャニーノの季節 Ⅲ.ファルネーゼ家の公爵たち Ⅳ.聖と俗の絵画-「マニエーラ」の勝利 Ⅴ.バロックへ-カラッチ、スケドーニ、ランフランコ Ⅵ.素描および版画

コレッジョ《幼児キリストを礼拝する聖母》まずは、コレッジョ。本名はアントーニオ・アッレーグリというそうだ。《東方三博士の礼拝》《階段の聖母》《幼児キリストを礼拝する聖母》の3点が見応えのある素晴らしい作品でした。特に、《幼児キリストを礼拝する聖母》はとても優しく温かい感じが印象的で心が落ち着く。この展覧会で一番のお気に入り作品でした♪(^_^)/静かな薄暗いところで一人でじっくりと向き合いたいかな。細部までキッチリと描き込まれています。《階段の聖母》は壁画。柔らかく穏やかな表情が印象的。ん~上部が欠落しているのが惜しい・・・コレッジョの模写《聖母子とマグダラのマリア、聖ルチア(通称アルビネーアの聖母)》は優美な女性が見応え十分。いや~女性が綺麗すぎて宗教画とは思えないですよ~♪ヾ( ̄ー ̄)ゞフランチェスコ・ザガネッリ《妻ドミティッラ・ガンバラの肖像》もよかったね~

パルミジャニーノ《聖カタリナの神秘の結婚》パルミジャニーノ《ルクレティア》パルミジャニーノとはパルマッ子という意味だそうで、本名はフランチェスコ・マッツォーラというそうです。そのパルミジャニーノは《聖カタリナの神秘の結婚》《ルクレティア》の2点が見応えがありました。《聖カタリナ~》は緩やかな流れを感じる優しい作品。《ルクレティア》は胸に剣を突き立てるというショッキングなシーンにもかかわらず、何故か優雅さを感じる不思議な作品。ともに、滑らかな肌の質感や衣が柔らかく優しく、ゆったりとした時間の流れを感じる。
チラシの表にある、ジョルジョ・ガンディーニ・デル・グラーノ《聖母子と幼い洗礼者聖ヨハネ、聖エリサベツ、マグダラのマリア》も見応えありました♪大胆なコントラストというか、なんというか・・・チラシで見た時よりも実際には鮮やか。青や緑の使い方がうまいな~という感じ。肌の色や質感との対比が見事でした。これ、結構好きかも。ちなみに美術館前の看板もこの作品。美術館前の看板 

アレッサンドロ・ペドリ・マッツォーラ《聖家族と幼い洗礼者聖ヨハネ、プットたち》アレッサンドロ・ペドリ・マッツォーラ《聖家族と幼い洗礼者聖ヨハネ、プットたち》はとても優しく温かい作品。パッと見はゴチャゴチャした感じがしましたが、とても落ち着きのある穏やかなものでした。ガイドブックの解説によると、幼児キリストは威厳ある救世主である前に、幼い子供であることを強調して描かれているそうです。そのため、より親しみやすい身近な存在としての聖家族が示されているとのこと。マロッソ(本名ジョヴァンニ・バッティスタ・トロッティ)《聖ルチア》も迫力がありました~!眼病に対する守護聖人だそうで、とても綺麗な女性が目玉を載せたお皿を手にしています!!(@_@)私の視力を回復させて欲しいです・・・(※裸眼視力0.03、乱視のおまけつき!かなり切羽詰ってます!!)アゴスティーノ・カラッチ《聖母子と聖マルガリタ、聖ベネディクトゥス(?)、聖チェチリア、幼い洗礼者聖ヨハネ》アゴスティーノ・カラッチ《聖母子と聖マルガリタ、聖ベネディクトゥス(?)、聖チェチリア、幼い洗礼者聖ヨハネ》は女性がとても綺麗♪特に滑らかな肌の質感は必見!!この作品いいですね~、好きです♪(^_^)/でも公式サイトの解説によると、「画面左下でひざまずくマルガリタは、4世紀はじめに首をはねられて殉教したとされる聖女です。キリスト教徒への迫害を受け、全身を引き裂かれるほどの拷問を受けたのち、牢に閉じ込められます。牢では巨大な竜が現れ彼女めがけて襲いかかりますが、十字を切ると竜は消えたといわれます。竜や十字架とともに描かれることが多い聖人です。」とのこと。ほぼ同じ内容の解説が会場にもあったと思います。(もしかしたら、全く同じかも。えっ、そんなもん無かった??)かなり記憶が薄れてきています・・・(;^_^ A フキフキ いずれにしても、この解説内容はヘビーですよね・・・作品から受ける優美さというものが吹っ飛んでしまいます。

バルトロメオ・スケドーニ《キリストの墓の前のマリアたち》シスト・バダロッキオ《守護天使》バルトロメオ・スケドーニ《キリストの墓の前のマリアたち》もとても印象深かった作品のひとつ。でかっ!!すんげー迫力!!Σ(ヾ ̄▽ ̄)ヾ!!大胆なコントラストと劇的な描写に圧倒されました・・・・・つーか、この白色は凄いです、凄すぎます!!!フラ・センプリチェ・ダ・ヴェローナ《エジプトへの逃避行途上の休息》も見応えのある素敵なものでした♪「なるほど~そーゆー場面だったのか~」と解説を読んで、納得、納得♪勉強になりました!シスト・バダロッキオ《瀕死のクロリンダに洗礼を授けるタンクレーディ》は切ない・・・これに対し《守護天使》は格好良過ぎます!!ちなみにプレミアム・ブックレットの表紙もこれ。実物を前にした第一印象は、ドラクロワ《民衆を導く自由の女神》(※実物を観た事はありません。)のような躍動感と迫力を感じました。全く違う場面なのに・・・巧みな色使いと劇的な描写がそのように感じさせるのでしょうか?ん~やっぱり格好いい!!ガイドブックの解説によると「・・・悪魔を退治する天使ではなく、あくまで子供を守護するということがモチーフとなっています。子供と天使との精神的絆の深さが、天使にしがみつく子供の仕草と、体を乗り出してそれを守ろうとする天使の姿から読み取ることができます。人間の情愛と絆が最も重要な主題となっていることは、時代を超えてパルマ派の作品の特徴となっている人間性への洞察がバダロッキオの中にも息づいている証といえるでしょう。」とのこと。奥深いっすねー!ヾ( ̄ー ̄)ゞ

素描及び版画にも見応えのある素晴らしい作品が揃っていましたが、特に気に入ったのはミケランジェロ・アンセルミ《パウルス3世の紋章》とパルミジャニーノ《本を手にした女性の肖像》《ステッカータ聖堂の乙女像の習作》でした。いずれも繊細なもので食い入るように楽しんできました♪

パルマ派って何?宗教や神話について詳しくないしどうなのかな~と思いつつも、気になる作品がいくつかあったこと、招待券が当たったことから鑑賞した展覧会でしたが、これは観に行って正解!!(メチャメチャ暑かったけど・・・)行かなかったら後悔していたかも!(≧▽≦)bえっ?詳しくないのに何故後悔するのかって???それは公式サイトがとても充実していたからです。主要作品がいくつも掲載され解説が付されおり、また、題材となっている宗教や神話の場面や人物についても説明があり、とてもわかりやすかったです。過去の展覧会に比べてもとても親切で魅力的な公式サイトに感じました。更に、会場の作品解説はもちろん、作品リストにも主題解説として『聖カタリナの神秘の結婚』『キリストとマリアたち』『ウルカヌスの復習』『キリストとエルサレム入場』の説明があり、宗教や神話に詳しくなくても十分に楽しめるよう配慮されていました。同一主題でも画家によって随分と違いますね~、パルマ派と一括りにしてしまうのはちょっともったいないかも♪それにしても知らない名前ばっかりの展覧会でここまで楽しめるとは思いませんでしたよ。。。ヾ( ̄ー ̄)ゞ
全体的に迫力のある作品が揃っているように感じました。しかも緻密な描写の優美で繊細なもの。特に大きな作品は素晴らしいものが揃い、とても見応えありました(ちょっと首にきたけど・・・(^_^;))
展示室は程よく空いていたので、大きな作品から版画・デッサンまでのんびりじっくりと楽しむことが出来ました♪もっとも、この日は恐ろしく暑かったので、常設を含め閉館時まで粘るつもりでしたが。。。(ホントに閉館時まで居ました!)展示室は涼しくて居心地がいいっすね~(*^^*) フフ

  • 図録:2500円
  • 音声ガイド:500円

国立西洋美術館(http://www.nmwa.go.jp/index-j.html

パルマ展公式サイト(http://www.parma2007.jp/) 

チラシです。(参考までに)

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