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コロー 光と追憶の変奏曲 [08展覧会感想]

上野の国立西洋美術館で開催されていた「コロー 光と追憶の変奏曲」展を観に行きました。
19世紀フランスの画家カミーユ・コロー(1796-1875)が生み出した数々の詩情あふれる風景画や人物画は。これまで世界中の芸術家や美術愛好家を魅了してきました。しかし意外なことに、その名声と人気にもかかわらず、コローを中心にすえた本格的な展覧会はわが国はもちろん、海外においてもごく稀にしか開催されていません。本展は、ルーヴル美術館所蔵のコローの代表作群を中心に、初期のロマン主義的風景からイタリア留学をへて真摯なレアリスムの時代、独特の煙るような詩的表現で、しだいに思い出や夢のようなヴィジョンを語りだす後期の画面、そして折々に手がけられた繊細な人物画の数々を集大成し、コロー芸術の魅力と秘密を再検証するものです。さらに国際的にも初の試みとして、印象派からキュビストまで、コローの芸術に深い影響を受けた画家たちの作品をあわせて展示いたします。
美術史上におけるその存在の大きさとは裏腹に、決して声高に自己の芸術の革新性を主張することはなかったコロー。ルノワールやモネ、シスレー、ピカソ、ブラックなどの作品もまじえ、油彩画・版画約120点が一堂に会する貴重なこの機会にひととき耳を澄まし、彼の作品が持つ本質的な「近代性(モデルニテ)」の響きをお聴き下さい。(公式サイトより)


~展示構成~
1.初期の作品とイタリア 2.フランス各地の田園風景とアトリエでの製作 3.フレーミングと空間、パノラマ風景と遠近法的風景 4.樹木のカーテン、舞台の幕 5.ミューズとニンフたち、そして音楽 6.「想い出(スヴニール)と変奏」 クリシェ=ヴェール:コローのグラフィスム
 
ジャン=ヴィクトルベルタンはコローの師のひとり。コローの師としてはミシャロンが有名だが、ミシャロンは急死してしまう。そこで、次に師事したのがベルタン。コローは死ぬまで自分のアトリエにベルタンの肖像画を所蔵していたそうだ。ジャン=ヴィクトルベルタン《コルベイユ近郊、エソンヌの眺め》(ルーヴル美術館蔵)は庭で女性が花を摘んでいる。このポーズは当時よく用いられたそうで、コローの《モルトファンテーヌの想い出》等にも描かれている。図録の解説によると、「当時の新しい風景画理論とオランダ絵画への関心によって形成された18世紀末の趣味が魅力的なかたちで表れている。構図の軽快な魅力は、木々を囲む壁が作るはるかに堅牢な構築感によって引き立っている。」とのこと。全体的にビシッと引き締まった感じがする。そして、コローの最初の師である、アシル=エトナ・ミシャロン《ローマのコロセウムの眺め》(ルーヴル美術館蔵)。第一印象はとても爽やか。雲が綺麗。メインは廃墟と化したコロセウム。緻密な描写。これだけキッチリ描かれているのに、この作品は習作だそうだ・・・Σ(ヾ ̄▽ ̄)ヾ!!

ジャン=バティスト=カミーユ・コロー《ルーアン近郊のボワ=ギヨームの屋敷の門》(ヴェネツィア市立美術館蔵)コロー《ルーアン近郊のボワ=ギヨームの屋敷の門》(ヴェネツィア市立美術館蔵)は屋敷の門越しに遠景を眺める面白い作品。門がメインのようでもあり、その隣りの太い木がメインのようでもあり、門越しに眺める風景がメインのようでもある。カンヴァスの左の方から光が当たっている様子が門の影によってわかる。門のレンガの感じもいい。《ティヴォリ、ヴィラ・デステ庭園》(ルーヴル美術館蔵)は2005年のルーヴル美術館展にも展示されていた作品。ちょっと懐かしい。この作品はコローの生前からたいへん称賛されたそうで、ベルト・モリゾがこの作品の素晴らしい模写を遺している。図録には、ベルト・モリゾ《ティヴォリの眺め、コローに基づく模写》のモノクロ図版が掲載されていました♪キャーq(≧∇≦*)(*≧∇≦)pキャー印象派の画家でコローに直接師事していたのはピサロとモリゾだけ。モリゾの作品も展示して欲しかったなぁ。。。

ヴィル・ダヴレーで描かれた一連の作品は見応えあり!!

ジャン=バティスト=カミーユ・コロー《ヴィル・ダヴレー-水門のそばの釣り人》(モントリオール美術館蔵)ヴィル・ダヴレーにはコローの父親が購入した別荘があり、その一室をコローはアトリエとして使用していたそうだ。《ヴィル・ダヴレーのカバシュ邸》(村内美術館蔵)は縦長のカンヴァスを活かした、とても奥行きのある作品。坂の上から見下ろした感じが見事。《ヴィル・ダヴレー-水門のそばの釣り人》(モントリオール美術館蔵)一目惚れした作品。この展覧会の掘り出し物のひとつ、写実的で美しい作品。水面に映りこむ様子が素晴らしい、とても穏やか。画面左の森の中には、とても小さいが赤い服を着た人が描かれている。帽子は麦藁帽子だろうか。チョンチョンって感じで描かれているが、しっかりと描かれている。なんか凄い。。。ジャン=バティスト=カミーユ・コロー《ヴィル=ダヴレー、白樺のある池》(愛媛県美術館蔵)《ヴィル=ダヴレー、白樺のある池》(愛媛県美術館蔵)は池のほとりにある白樺をメインとしたもの。コントラストが強く、ちょっと重い。。。《大農園》(山梨県立美術館蔵)も。ただし、こちらは空が大きくとってあり、明るいため、《白樺~》よりはスッキリとした感じではある。木、水、光、花・・・見どころいっぱい♪ジャン=バティスト=カミーユ・コロー《大農園》(山梨県立美術館蔵)《緑の岸辺で本を読む女》(ランス美術館蔵)《白樺~》《大農園》中間的な色合い。《白樺~》《大農園》は木をメインとして広角レンズでとらえたような、風景画らしい風景画だが、こちらは、望遠レンズでとらえたような本を読む女性がメインの風景画。水面の映り込みが綺麗。
《ヴィル=ダヴレーの池》(アジャン美術館蔵-オルセー美術館より寄託)は早朝だろうか、とてもひんやりとした空気を感じる。空がスッキリとしているからかな。。このあたりの一連の作品、特に水面への映り込みをを見ていると、モネへの影響をなんとなく窺うことが出来る。でも、会場に展示されていたのはシニャクの点描作品・・・(-_-;)

ジャン=バティスト=カミーユ・コロー《沼のほとりの柳》(ルーヴル美術館蔵)《沼のほとりの柳》(ルーヴル美術館蔵)も水面がとても綺麗だった。全体的に優しい色合いで、湿気が多そうなボヤボヤ系。赤い服を着た女性は花を摘んでいるのだろうか、いい感じのアクセントになっています。(^_^)/ジャン=バティスト=カミーユ・コロー《ドゥエの鐘楼》(ルーヴル美術館蔵)《ドゥエの鐘楼》(ルーヴル美術館蔵)はとても奥行きのある面白い作品。両サイドの建物、普通はそこまで入れないんじゃないの~って感じで、ちょっと野心的。色合いといい、構図といい、どことなくピサロっぽさを感じる。アルフレッド・シスレー《アルジャントゥイユの大通り》(ノリッジ城美術館蔵)はこのコローの影響をもろに受けているような感じ作品。ただし、コローが建物をメインとしているのに対し、シスレーは行き交う馬車や人々をメインとしている。ジャン=バティスト=カミーユ・コロー《傾いだ木》(ロンドン、ナショナル・ギャラリー蔵)《傾いだ木》(ロンドン、ナショナル・ギャラリー蔵)《モルト・フォンテーヌの想い出》に似た雰囲気を持った作品。とても柔らかいフワフワした感じ。《ヴィル=ダヴレー、傾いだ木のある池》(ランス美術館蔵)《傾いだ木》の緑が深い感じの作品。こちらはひんやりとした冷たい空気が感じられる。ジャン=バティスト=カミーユ・コロー《ヴィル=ダヴレー、傾いだ木のある池》(ランス美術館蔵)タイトルにあるように傾(かし)いだ木がポイント、笑っちゃうくらい斜めってるね~(*^^*) フフ
《緑の岸辺》(ワシントンD.C.、ナショナル・ギャラリー蔵)は水面に映り込む様子が綺麗。様々な!?緑色がとても見応えがある。あまりボケボケしていないところが好き。
カミーユ・ピサロ《夏の木かげの小道》(オルセー美術館蔵)は綺麗だけどちょっと色を置き過ぎているような。。。混雑している中ではなかなか厳しいが、ある程度距離をとって楽しむべき作品かと。

ジャン=バティスト=カミーユ・コロー《葉むら越しに見たヴィル=ダヴレーの池》(マルモッタン美術館蔵)《葉むら越しに見たヴィル=ダヴレーの池》(マルモッタン美術館蔵)はお気に入りのひとつ。マルモッタン美術館展(2004:東京都美術館)で一目惚れしたもの。あの展覧会の中では地味であまり目立ちませんでしたが、風景画好きにはたまらない作品。「・・・コローの着想源の多用さを見事に示している。この絵では、画家が愛してやまなかった劇場の幻想的世界と、生涯を通じて自然に目を向けていた男の詩的ヴィジョンとが自在に混ぜ合わされている。空間は池畔の木々のシンメトリーに立脚して構成されているが、それはとりわけ舞台装置を想起させる。大きな樺の木々は草むらが広がる緞帳前に生えているようであり、その枝々は繊細に広がって、木々のあいだから舞台中央にもやがかかった水の広がりが見える。カンヴァスの上に流れるようなタッチで置かれた灰色や緑色は葉むらを震わせ、魅惑的な空気が立ち込めている。」とのこと。マルモッタン美術館展の図録では、「コローがこの地を描いた作品は多数存在するが、中でも晩年に描かれた本作は、彼の闊達な筆捌きと熟達した画面構成を示して興味深い。左右の木々と下方の地面が三角形を形作り、その中に池や対岸の風景が覗いている。淡い色彩で描かれた池や対岸の風景は、黒を基調とした木々や地面に“縁取られる”ことで、かえってその静謐な印象が強調されている。そうした中、木々に描き込まれた母子の姿は、シンメトリカルな構図にひとつのアクセントを加えながら、この穏やかな『小宇宙』の一部であるかのごとく周囲に溶け込んでいるのである。」とのこと。こっちの解説の方が好き。左右の木々の配置、そこから遠景を望む感じが、前半に展示されていた《ルーアン近郊のボワ=ギヨームの屋敷の門》とちょっと似ていて面白い。他の作品と並べて鑑賞することで、この作品の面白さや素晴らしさをあらためて感じることができた!O(≧∇≦)O イエイ!!

コローの人物画をまとめて鑑賞する機会はとっても貴重♪

ジャン=バティスト=カミーユ・コロー《本を読む花冠の女、あるいはウェルギリウスのミューズ》(ルーヴル美術館蔵)《本を読む花冠の女、あるいはウェルギリウスのミューズ》(ルーヴル美術館蔵)コローの人物画は温かく優しい眼差しを感じる。背景にコロー必殺のボケボケ風景を持ってくることで、輪郭をそれほど強調しなくても人物が引き立つ。結果として、全体的に柔らかい仕上がりとなっているように感じる。背景が単色の場合には輪郭が堅く緊張感が感じられる。チラシの表を飾る《真珠の女》(ルーヴル美術館蔵)はコローの代表作だそうだ。コローの《モナ・リザ》とも呼ばれているそうで、手を組み合わせたそのポーズはレオナルド・ダ・ヴィンチ《モナ・リザ》のポーズを踏襲しているとのこと。この手、右手の指は綺麗だけど、ちょっと違和感があった。正面や右側からみると、ちょっと手も指も長過ぎるような。。。左側からみると、違和感はほとんど無し。もう少し浮き出てくるような感じだったら、正面からでもOKかも。もしかしたら、照明によって立体感が失われていたのかな?(^_^)
《もの思い》(東京富士美術館蔵)は詩的情緒溢れるといった感じ。省略された背景がなかなか面白い。描かれている場面は屋外だが、風景画のようなボヤボヤとはちょっと違う。色調としては暗めで《真珠の女》のような感じ。茶、朱、青といった強めの服の色合いもいい味を出していて、もの思いというタイトルがピッタリ。《エデ》(ルーヴル美術館蔵)はコローが描く人物像としては珍しく、文学作品から名前がとられているそうだ。マンドリンを手に憂鬱な表情をしている。2005年に横浜美術館で鑑賞したルーヴル美術館展《泉のわきにたたずむギリシア娘》(ルーヴル美術館蔵)と同じ衣装のようだ。《傷ついたエウリュディケ》(ミネアポリス美術館蔵)はルノワールやピカソに多大なる影響を与えた作品で、「とげを抜く人」の伝統的なポーズだそうだ。女性の表情がとても印象的。
ジャン=バティスト=カミーユ・コロー《もの思い》(東京富士美術館蔵) ジャン=バティスト=カミーユ・コロー《エデ》(ルーヴル美術館蔵) ジャン=バティスト=カミーユ・コロー《傷ついたエウリュディケ》(ミネアポリス美術館蔵)
【左】《もの思い》(東京富士美術館蔵)
【中】《エデ》(ルーヴル美術館蔵)
【右】《傷ついたエウリュディケ》(ミネアポリス美術館蔵)

セクシーお姉さんの挑発的ポーズ♪(*^_^*) ポッ

left《水浴するディアナ》(マドリッド、カルメン・ティッセン=ボルネミッサ・コレクション蔵-ティッセン=ボルネミッサ美術館に寄託)《水浴するディアナ》(マドリッド、カルメン・ティッセン=ボルネミッサ・コレクション蔵-ティッセン=ボルネミッサ美術館に寄託)はおお~綺麗な裸のお姉さん、ディアナ。このポーズで真っ先に思い浮かぶのがアングル《泉》「・・・顔をわずかに影に隠す控えめなポーズに至るまで、おそら最も官能的で、故意に肉欲的なものである。・・・この典型的な裸体像は、1859年制作のアングル《泉》(パリ、ルーヴル美術館)をもとにしている。一般的にコローの裸体画には、それに先立つアングルの裸体画との美的な対話のようなものが見受けられる。」とのこと。アングルの《泉》も持ってきてくれたら良かったのに。。。(^_^;)この作品、ついディアナに目を奪われがちだが、ディアナの足元、カンヴァスの下の部分が注目ポイントかも。描かれているのはタイトルにあるように水浴している場面、単なる水溜りなのか池や川なのかはわからないが、足元に水面があり、そこにはディアナの足がうっすらと映り込んでいる。これがとても綺麗!!ジャン=バティスト=カミーユ・コロー《草地に横たわるあるフェリアの娘》(アムステルダム、ゴッホ美術館蔵-アムステルダム国立美術館より寄託)ハダカだからといって最前列でかぶりつくと見落としてしまうかも。印象派の作品のようにちょっと離れたところから見渡すようにしたほうが楽しめるのかも。《草地に横たわるあるフェリアの娘》(アムステルダム、ゴッホ美術館蔵-アムステルダム国立美術館より寄託)のお姉さん可愛いー!キャーq(≧∇≦*)(*≧∇≦)pキャーちょっと小悪魔的な表情?しかも、このお姉さん、豹の毛皮の上に横たわっています。。。(°口°;) !!「・・・おそらくコローは、この作品にまだ手を入れたかったのだろう。この絵のとくに人物の足の部分には、画家によってかなりの変更が加えられている。他方、全体の印象はきわめて自然である。ジャン=バティスト=カミーユ・コロー《青い服の婦人》(ルーヴル美術館蔵)ドラクロワに対する年下の画家からの最後のオマージュとされるこの作品は、後に同じ方向に向かうルノワールの探求を先取りしている。ちなみに、ルノワールがこのコローの作品をべルネーム=ジュヌ画廊かデュラン=リュエル画廊で見た可能性は十分にある。」とのこと。《青い服の婦人》(ルーヴル美術館蔵)は1900年パリの万国博覧会で初めて公開され、センセーションを巻き起こした作品だそうだ。青がとても綺麗。物思いにふけるような女性表情が印象的。この作品は最初に観たとき、モネの《緑衣の女》(ブレーメン美術館蔵)が真っ先に頭に浮かんだ。カミーユを描いたモネの作品はサロンで成功をおさめている。モネの作品が描かれたのは1866年、コローの《青い服の婦人》が描かれたのは1874年。水面の反射や映り込み等、モネはコローの影響を受けていると言われることもあるが、もしかしたら、コローもモネの作品から何らかの影響を受けているのかもしれない。そう思わせる何かがこの作品にはありました。(^_^)

ルノワールは、コローをフェルメールと比較した最初の人物のひとりだそうだ!!

ピエール=オーギュスト・ルノワール《手紙を持つ女》(オランジュリー美術館蔵)ピエール=オーギュスト・ルノワール《手紙を持つ女》(オランジュリー美術館蔵)は明るい色彩の作品。女性が可愛い。やっぱり、女性の立場からすると、コローよりもルノワールに描いてもらいたいだろうな~なんて思った。今まで意識して観たことはなかったけど、構図とか、筆の流れとか、どことなくコローに似てるかも。(^_^)「・・・ルノワールがコローから受けた影響が認められるのはとくに風景画であり、1898年頃には遊び半分でコローの様式に倣った《コローに基づく風景(個人蔵)》を描いているほどである。女性に関するルノワールの理想は、コローのそれとは隔たりがある。しかし、2人が描いた女性像を比較すると、ルノワールがコローの女性像に関心を寄せていたと考えられる面がある。」とのこと。ピエール=オーギュスト・ルノワール《木かげ》(国立西洋美術館蔵)はお気に入り作品のひとつ。離れて楽しむべき作品。この作品は近くで観ていると目が回ります。常設展示で見慣れている作品ですが、壁紙、照明、隣りの作品との関係等、企画展の中に組み込まれると見え方が違ってくるから不思議。(^_^)
「ピエール=オーギュスト・ルノワールは、1851年のサロンに出品された有名な《ラ・ロシュルの港》を思い出して嘆息していたが、1918年にも、コローが『石に色彩を』与えるに至った手法をうらやみ、彼を『今世紀が生んだ偉大な天才』、『不世出の偉大な風景画家』と呼んだ。『戸外で描いたものを決して信用してはいけない』、『常にアトリエで作品を見直さなくてはならない』というコローが広めた教えをルノワールは忘れることはなかった。さらに、息子の映画監督ジャン・ルノワールにこう打ち明けていた。『私はすぐさま、偉い男というのはコローのことだとわかった。彼は決して消え去ることはないだろう。デルフトのフェルメールのように、流行とは別のところにいるのだ。』(図録P15)」
この日は午前中に東京都美術館でフェルメール展を鑑賞した。また、3月には渋谷でルノワール+ルノワール展も鑑賞している。また、ピサロ展も鑑賞予定。一見何らつながりのないバラバラの展覧会のようだが、大きな流れの中でつながっているように感じました♪ヾ( ̄ー ̄)ゞ

大本命、《モルトフォンテーヌの想い出》[るんるん]

ジャン=バティスト=カミーユ・コロー《アルルーの風景、道沿いの小川》(ロンドン、ナショナル・ギャラリー蔵)《サン=ル=ノーブルの道》(ルーヴル美術館蔵)《アルルーの風景、道沿いの小川》(ロンドン、ナショナル・ギャラリー蔵)は最後の傑作に含まれるもので、この2点にはいくつか共通点があるそうだ。《アルル~》はやさしい風を感じることができる。水面の反射がとてもきれい。ジャン=バティスト=カミーユ・コロー《モルトフォンテーヌの想い出》(ルーヴル美術館蔵)《モルトフォンテーヌの想い出》(ルーヴル美術館蔵)は最も楽しみにしていた作品。想像していたよりもちっこい。コンパクトにうまくまとめられている感じ。コローの代名詞とでも言うべき銀灰色(ぎんかいしょく)が本当に素晴らしい。とっても穏やかで心が落ち着く。この作品を観ることが出来ただけで大満足!!(^_^)/「・・・コローの芸術の頂点をなす『名高き銀灰色の霧』の系譜と、叙情的で物悲しい、いわば音楽的な転調の論理のなかに位置づけられる。そして、画家にとって非常に大切な『想い出』という題名が付いたこの作品は、19世紀の風景画の傑作となり、今ではルーヴル美術館のイコンの1つになっている。・・・風景画の詩的な視覚的リズムを生み出すさいに、光と空間が果たす役割をめぐって、コローの思考がたどり着いた極致であり、傾いた木々の線描が生み出す絵画的旋律にのせた瞑想なのである。そしてこの作品は、戸外の製作から始まり、古典的風景を絶え間なく解釈し続けた、画家のあらゆる探求の賜物といってよい。すでに抽象的tもいえる、叙情的で繊細なコローの物の見方は、印象派から象徴主義を経て、キュビスムに至るまで、後世の多くの芸術家たちに影響を与えたのであった。」とのこと。《幸福の島》(モントリオール美術館蔵)《モルトフォンテーヌの想い出》と同じ主題を扱ったものの縦バージョンだそうだ。こちらの方がコントラストが強く、インパクトがある。躍動感というか、パワーを感じる。《モルトフォンテーヌの想い出》《幸福の島》どちらも単独で素晴らしい作品だが、セットで観ることでその素晴らしさが更に引き立つように感じた。O(≧∇≦)O イエイ!!
でも、この第6章のの壁、イマイチ作品と合っていないような気がした。。。(^_^;)

コローの作品を体系立てて鑑賞したのは初めて。とても貴重な機会で面白かった。ルーヴル美術館の全面協力ということで、ルーヴル美術館の所蔵作品を中心に質の高い作品が集まったとても充実した展覧会。代表作のひとつであり、多くのフランス人に愛されている、《モルトフォンテーヌの想い出》を鑑賞できたことに、風景画好きとしてとても幸せを感じるコローに直接師事していたのはピサロとモリゾだけだが、コローが印象派に与えた影響の大きさを感じることができ、晩年の『想い出(souvenirs)』シリーズは、印象そのものという感じがした。また、風景画家としてのイメージが強いコローの人物画をまとまった形で鑑賞することの出来る貴重な機会でもあった。全体的にコローの描く人物画は憂いを感じる重苦しいものが多かったが、とても見応えあるものだった。ドガ等、印象派の画家たちの間では人物画が高く評価されていたというのも納得、納得♪ヾ( ̄ー ̄)ゞ
会期末ということで混雑していたが、作品の内容によるのだろうか、他の混雑展と比べると、会場内がとても落ち着いていて穏やかに感じた。ちなみに、直前に鑑賞したフェルメール展は混雑してないのに、一部殺気立っていたり、緊迫感があった。。。(-_-;)

・図録:2500円

・音声ガイド:500円

公式サイト(http://www.corot2008.jp/
国立西洋美術館(http://www.nmwa.go.jp/index-j.html

国立西洋美術館



表 裏

【東京展】 国立西洋美術館 2008年6月14日~8月31日
【神戸展】 神戸市立博物館 2008年9月13日~12月7日


コロー名画に隠れた謎を解く!

コロー名画に隠れた謎を解く!

  • 作者: 高橋 明也
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2008/06
  • メディア: 単行本


《真珠の女》

《モルトフォンテーヌの想い出》

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kumimin

こんばんは。
私は不勉強でコローって風景画のイメージでしたが人物画もあるんですね(^^;
こんなにたくさん作品が…観に行けるだろうか??
ブンカムラも行かなくちゃ!!
by kumimin (2008-10-14 23:23) 

ぽんこ

コローについては名前しか知りませんでした(^_^;)
コロちゃんを連れてコロー展にいこっかな。
by ぽんこ (2008-10-15 17:00) 

R-Month

相変わらずマメですねー。その辺で売ってるガイドブックなんていらないくらい。
今は神戸でやってんですね。大阪出張ないかな~。

by R-Month (2008-10-15 17:33) 

りゅう

○kumiminさん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
ごめんなさい、東京展は8月末で終了してしまいました。
現在は神戸展が開催中です。
神戸方面へお出かけのさいにはいかがでしょう?
オフィーリア、会期中に感想記事をアップできるかなぁ。。。
努力してみまーす。ヾ( ̄ー ̄)ゞ

○ぽんこさん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
今ゴロ、コロー展の記事をアップです。。。(ーーA;; アセアセ
コロちゃんをコロがしながら、神戸のコロー展へレッツ・ゴーですよ♪

○R-Monthさん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
東京展と神戸展では若干の展示替えがあるそうです。
そうそう、出張つくっちゃいましょう!(≧▽≦)b
若しくは、横浜への帰りに途中下車しちゃいましょう♪ヾ( ̄ー ̄)ゞ

○TaekoLovesParisさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿

○うさこさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿
by りゅう (2008-10-15 21:58) 

naonao

ルノワールがコローに影響されてるなんて知りませんでした。
確かに似てるところもあるかも。
何かおもしろいです。


by naonao (2008-10-16 21:52) 

りゅう

○naonaoさん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
コローが印象派に影響を及ぼしたということは、
漠然としか知らなかっただけに、とても驚きでした。
コローの楽しみ方が増えました♪(^_^)/
by りゅう (2008-10-17 21:56) 

りゅう

○plotさん、nice!ありがとうございます(^o^)丿
by りゅう (2008-10-19 11:11) 

pistacci

コロー展は、しずかな中で見たかったですね。
私の行った時も、混んでました。
改めて、やっぱり、心が落ち着いて、好きだなっておもいました。
by pistacci (2008-10-20 10:12) 

りゅう

○pistacciさん、nice!&コメントありがとうございます(^o^)丿
コローは地味な感じがありましたが、会場の混雑にビックリでした!
穏やかな作品で心が落ち着きますよね。
日本人好みの作品かもしれませんね~ヾ( ̄ー ̄)ゞ
《モルトフォンテーヌの想い出》の額絵を購入しました。
近々部屋に飾ろうと思いまーす♪(^_^)/
by りゅう (2008-10-22 22:09) 

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